ボンピン・カナード・エアロミラー! 「違反」になりがちな要注意チューニングパーツの合法基準とは (2/2ページ)

購入の時点で保安基準適合品かどうかを確認するべき

カナード

 カナードは、レーシングカー(ツーリングカー)などのフロントバンパーの両脇に装着されている小さな羽根のこと。タイヤハウス内の空気を引き抜くために考案されたエアロパーツで、タイヤハウス内の圧力を下げることで、フロントまわりのダウンフォースを増加するのが目的のパーツ。

 ストリートカーに装着するのなら、

・車検証のボディ寸法を超えないこと

・危険な突起物とみなされないこと

 が条件となる。

 後者については、基本的に板状のカナードはかなり厳しい。

 TRDやSTIから、車検対応のゴム製カナードも市販されているので、装着するのなら、保安基準適合品を選ぶこと。

 なお、このエアロパーツは、装着することで空気抵抗が増える可能性も大いにある。

エアロミラー

 2006年に国際連合欧州経済委員会の安全規則(UNECE R46)が見直され、ミラーによる間接的な後方視界を広くとることが求められるようになり、乗用車のドアミラーは一昔前よりかなり大型化してきている。

 後ろがよく見えるのはけっこうだが、やはり大きなドアミラーはかっこ悪いな~と思う人も……。

 そこで空気抵抗の小さいエアロミラーの出番となるわけだが、ドアミラーの保安基準は下記の通り。

・走行中の振動でその機能が損なわれないように取り付けられていること

・運転席から左右の外側線上後方50メートルまでが見えること

・方向の調節が簡単で一定方向を保持できること

・サイドミラーなど車外のものは歩行者と接触した場合、衝突の衝撃が緩和できる構造であること

・鏡面に著しいひずみや曇り、ひび割れが無いこと

(保安基準第44条)

 さらに車体から250mm以上はみ出していないことが条件になる。

 したがって、社外のエアロミラーに交換するときは、車体から250mm以内に収まっていて、人と接触したときに衝撃が緩和できる可倒式であれば合法。

 これも購入する際に、あらかじめ保安基準適合品かどうかを確認してから選ぶようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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