泣きたいときにドライブしながら聞く曲TOP3とは? 【シーン別ドライブで聴く曲 まるも亜希子編】 (2/2ページ)

あてもなく走りたい夜に聴きたい曲も

 次に、桜が咲くころや雪が降る日、星がきれいな日など、なんとなく人恋しくなる夜ってありますよね。ドライブしていても、誰かにそばにいて欲しいなと思うような時に聴く曲、ベスト3はまず、福山雅治さんの『家族になろうよ』です。これを聴いていると、子供の頃を思い出したり、離れて暮らす家族を思ったり、自分というものをこれまで作ってくれた、たくさんの身近な人たちとのやりとりを思い出して、じんわりと温かい気持ちになります。

 人恋しい時に聴く曲、2曲目はいきものがかりの『ありがとう』。冒頭の歌詞、「”ありがとう”って伝えたくて あなたを見つめるけど 繋がれた右手は 誰よりも優しく ほら この声を受けとめている」のところですでに、人のぬくもりを感じて穏やかな気持ちになるのを感じます。大切な人たちを思い出して、今度会ったらちゃんと「ありがとう」って伝えなきゃって、素直な気持ちになれる曲でもあります。

 人恋しい時に聴く曲、3曲目はGReeeeNの『キセキ』。この曲がヒットした時、もう私は大人でしたが、当たり前のように毎日友達に囲まれて、笑ったりケンカしたり泣いたりしながら過ごした日々がよみがえってきます。先生にナイショで寄り道したり、夜通しおしゃべりしたり、今となっては些細なことが、人生一大事のように感じたあの頃を思い出して、なんとも言えない満ち足りた気持ちになる曲。聴いたあと、気持ちだけは20歳くらい若返ったような、ちょっと元気になれる曲でもあります。

 続いては、何か大きな仕事をやり遂げて解放された時や、現実逃避したい時など、ただただあてもなく走りたい夜に聴きたい曲。ベスト3の1曲目は、今井美樹さんの『DRIVEに連れてって』。歌詞では、彼の運転するクルマでドライブをする嬉しさ、気持ちよさ、幸せな瞬間などが綴られているのですが、これはぜひ今井美樹さんご本人が出演するMVを見てほしい曲でもあります。古いアメ車をオープンで運転する、とても爽やかな空気感の映像がまた、いいのです。心軽やかにどこまでもドライブしたい時にピッタリです。

 あてもなく走りたい時の曲、2曲目は布袋寅泰さんの『DIVING WITH MY CAR』。1曲目の『DRIVEに連れてって』も布袋さんが作詞・作曲してるので、布袋さんがドライブ好きなのかもしれないですが、これまた自由気ままに走りたい気持ちを後押ししてくれる、ドライバーのことをわかってるなと思える曲です。ビートが激しすぎると、ついついスピードを出しすぎてしまうのですが、これはそんなに激しくないので大丈夫。の〜んびりとクルージングすれば、もう心はスッキリです。

 あてもなく走りたい時の曲、3曲目は松田聖子さんの『真っ赤なロードスター』。幼い頃にこの曲を繰り返し聴いていて、ロードスターってどんなクルマなんだろう、歌詞に出てくるGTってなんだろう、と想像していました。歌詞の中では、真っ赤なロードスターを駆り、追ってくるクルマたちを次々と置いてけぼりにするような、ちょっとジャジャ馬な女の子がすごくカッコよくて、憧れていたものでした。自分ではそんなバトルはしませんが、この曲を聴きながらドライブすると、ちょっとだけカッコいい女性になった気分で走れるのが不思議です。

 そんなわけで、音楽を聴きながらのドライブで心を解き放てば、きっと明日へのパワーが湧いてくるはず。よろしければぜひ、聴いてみてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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