シビック タイプRが1500万円! ジムニーが675万円! タイの驚き日本車価格事情 (2/2ページ)

所得の向上により新車をローンで購入するのが一般的に

 それでも現地で新車が良く売れるようになってきたのは、もちろん日本では想像もできない富裕層がいたり、外資系企業などに勤務し所得の高い中間所得層(外資系企業、とくに欧米企業ではそれぞれ欧米の本国の給与基準が採用されるそうでサラリーマンといえどもかなり所得は高くなる)の存在など格差社会もあるが、さらに新興国ではすでにローンを組んで新車を買うのが当たり前になっていることも大きく影響している。とくにタイでは比較的短いサイクルで新車を乗り継ぐといった人も多いようで、返済途中で売却して残債整理して次の新車に乗り換えるといった人も少なくないようだ。その意味でもメルセデスベンツなどの高級ブランドは別として、量販ブランドでは、トヨタなど日本車の人気が圧倒的に高いというのも、リセールバリューを期待してという選択が後押ししているようにも見える。

 あくまで筆者の個人的感覚だが、タイで食料品など日用品を買うと「安いなあ」と思う。その点では日本より暮らしやすいようにも見えるが、だからといって新車の価格も日本より安いというわけではないのである。だから、たとえば東南アジアで販売していて、日本では販売していないモデルを日本に導入すれば売れるのではと考えても、結果的にボディサイズが中途半端に大きかったりする以外にも、価格がネックとなりなかなか売れないことも多いし、そもそも日本でも売れると判断すればメーカーが日本市場にも導入するはずである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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