この記事をまとめると
■最近はネットオークションやフリマサイトでクルマを購入することができる
■相場よりも安いことも多いがアフターサービスは期待できず、何かあった場合は自己責任となる
■欲張ると結果的に普通に中古車店で保証付きの車両を購入したほうが安かったとなる場合もある
ネットオークションに出品されているクルマは買っても大丈夫?
最近ではネットオークションやフリマサイトなどでも、クルマの購入が気軽にできるようになってきた。しかも通常の中古車店で購入するよりも割安な価格で売られていることが多く、気になっていた車種を安く買いたい人にはもってこいの場となっている。
では、そんなネットオークションで売られているクルマたちを購入しても大丈夫なのだろうか? というのが今回のテーマということになるのだが、これはその車両に何を求めているかによって大きく変わってくる。
もしその車両に強い思い入れがあり、限られた予算内で手に入れる唯一の手段ということであれば、購入しても大丈夫だろう。きっと購入後も何かと手がかかる状況に陥ることも多いと思うが、そこは情熱で乗り越えることができるハズだ。
一方、安くていいものを手に入れたい。普通の中古車店で購入したときと同じ手厚い保証やアフターサービスが欲しいという人はまったくもって大丈夫じゃないということになる。
なにせネットオークションは基本的には個人売買であり、売る側はなるべく高く売りたいし、買う側はなるべく安く買いたいというのが世の常。そうなると出品写真はより写りがいいものをチョイスするし、ポジティブな商品説明となるし、なかには不具合があることを伏せてしまう人もいるかもしれない。
もちろん、相場よりも大幅に安い価格であるにも関わらず絶好調な車両も存在するが、それはネットオークションの画面だけでは判断が難しい。そのため、現車確認はマストともいえるが、クルマにある程度の知識がないと、よほど明らかに異音がしているとかメーターに警告灯が点きっぱなしになっているとかでない限りは判断できないだろう。
そして、個人売買であるから基本的に保証などはないものがほとんどで、「ノークレームノーリターン」が合言葉となっているから、購入後に何か不具合が発生したとしても、自己責任ということになるワケだ。
そう考えると、最初の購入価格は抑えられてもその後に費用がかかる可能性もあるため、安さを求めてネットオークションでクルマを購入するのはオススメできない行為といえるのだ。
なかには中古車業者が店頭で売れなかった車両などをアウトレット的にネットオークションで販売している場合もあるが、こちらも現状販売が基本となる。さすがにお店の看板があるため、不具合を隠して販売するようなことはほぼないと思うが、納車後に即不具合が発生したとしても、そのリスクを含めての格安販売であることは肝に銘じておきたいところ。
いずれにしても、ネットオークションでクルマを購入するときは、ハズレを引いてしまっても自らで修復できるスキルを持った人か、笑って済ませることができる金額の範囲で楽しむというのが健全だろう。
安くて状態の良いものを手に入れようと欲張ると、結果的に普通に中古車店で保証付きの車両を購入したほうが安くて安心だったということに陥りかねないのである。