細部へのこだわりでレクサスらしい走りとおもてなしを実現
レクサス初のBEVモデルであるRZは、プラットフォームもBEV専用の「e-TNGA」を採用。車両フロア下へのバッテリー搭載による低重心・低慣性モーメントという運動性能の素性に優れた特徴を生かして、操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立した。
これまでのHEV技術を活用したBEVシステムは、総電力71.4kWhのバッテリーによる約494kmの航続可能距離とレクサスならではの走り味を意味する「Lexus Driving Signature」を両立。フロントモーターは最高出力150kw(204馬力)・最大トルク266Nm、リヤモーターは最高出力80kW(109馬力)・最大トルク169Nmとなり、運転状況や路面の状態に応じて前後の駆動力をコントロールする4輪駆動システム「DIRECT4」と組み合わせられることで、ドライバーの操作に対して素直に反応する乗り味を実現している。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット、リヤにトレーリングアームを採用し、路面入力の周波数に応じて伸び側ストロークの減衰力を変化させ、乗り心地を損なうことなく他界操縦安定性を提供する周波数感応アブソーバーFRD IIをレクサスとして初めて取り入れた。高剛性ボディと優れたプラットフォームの特徴を最大限引き出し、スムーズな操舵フィールとリニアな応答性、操舵・加速に対する自然な姿勢変化ばね上の動きの緻密なコントロールによって、「Lexus Driving Signature」の体現に寄与している。
静粛性に対する取り組みも万全。床下バッテリーに遮音壁としての機能を持たせたほか、フード開口の全周にシールを設定することでフードまわりのノイズを除去するなど、静粛性が追求されている。
安全運転支援機能は最新の「Lexus Safety System+」を採用しており、プロアクティブドライビングアシストやプリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、レーンディパチャーアラート、レーントレーシングアシストなどが、安心で安全なドライブに貢献してくれる。また、高度運転支援技術の「Lexus Teammate」も搭載しており、アドバンストドライブ(渋滞時支援)、アドバンストパーク(リモート機能付)なども利用可能だ。
レクサスRZは通常モデル450e “Version L”が880万円、特別仕様車450e “First Edition”が940万円。なお、500台が発売される「First Edition」は、専用の配色を施したバイトーンのボディカラー2種類の設定をはじめ、専用ブラック塗装ホイール、ステアリングホイールへの専用印字、センターコンソールの専用プレート、オラージュとブラックによる専用インテリアカラーなど、通常モデルとは異なる特別感のあるカラーコーディネートが施されいる。
ブランド初となるBEV専用モデルのRZの登場は、レクサスが本格的な電動化へと歩みを進めたことを意味している。レクサスの電動化への変革がこのRZからはじまる。