革新的だった6代目に終止符が打たれる! アメリカを代表するマッスルカー「シボレー・カマロ」の生産終了を発表

この記事をまとめると

■6代目となるカマロが2024年をもって販売を終了する

■アメリカでは6代目を締め括る限定車を販売する

■関係者は「すぐに後継車を発表するわけではないがカマロの物語はまだ続く」と公言した

歴代最速だった6代目の生産を終了すると発表

 アメリカといえば、大排気量&ハイパワーがもはやお家芸とも言える国で、いわゆる「マッスルカー」と呼ばれるジャンルが世界的に人気であった。そんなマッスルカーの人気株がシボレー・カマロだ。

 カマロは、1967年の誕生以降、現行型の6代目に至るまで常にクルマ好きに愛されていたほか、モータースポーツの世界などでも多くの輝かしい成績を残してきた。もちろん日本でもたくさんのファンを抱えているクルマで、「アメ車=カマロ」なんて思っている人も大勢いるのだ。

 そんなアメリカンマッスルの筆頭とも言えるカマロが、6代目となる現行型の生産を終了するとの悲しい知らせがあった。

 現行の「カマロ」は、クーペとソフトトップのコンバーチブルの2モデルがあり、走りに関するパフォーマンスはもちろん、スポーティカーでありながらも日常でのドライブシーンにおける快適性にも長けていた新時代のマッスルカーであった。

 また、「カマロSS」にマグネティックライドコントロールを搭載したほか、初めて全グレードにサーキット指向の1LEパッケージが導入されたことも印象的だった。最高出力650馬力を誇る「ZL1 1LE」はサーキット走行にも対応しており、GMのミルフォード・プルービング・グラウンド(ミシガン州)にあるミルフォード・ロードコースでカマロ史上最速のタイムを記録したことでも話題となっていた。

 なおシボレーは、北米で2024年型「カマロRS」「カマロSS」及び限定販売される「ZL1」にコレクターズ・エディション・パッケージを追加設定することも発表している。両車には、カマロにとって特別な歴史的な名車を称えるとしている。

 このコレクターズ・エディションは「カマロ」へのオマージュであり、同車の最初のコードネームである「パンサー」など、1960年代の初代「カマロ」の開発にさかのぼる物語を再現しているとのこと。

 2024年型「カマロ」のラインアップとコレクターズ・エディション・パッケージの詳細は、今夏の受注開始前に公開する予定だ。ただし、コレクターズ・エディションは北米のみの販売となる。

 グローバル・シボレーのバイスプレジデントであるスコット・ベル氏は、6代目カマロの生産終了に関して次のようなコメントを残している。

「私たちは今、現行モデルの『カマロ』に別れを告げるにあたり、お客様、組み立てラインの従業員、そしてレースファンの皆様へ、言葉では言い表せないほど感謝しております。今日、すぐに後継車を発表するわけではありませんが、これが『カマロ』の物語の終わりではありませんのでどうぞ安心してください」

 カーボンニュートラルなどが叫ばれ、目まぐるしい変化が続く自動車業界だが、1台でも多く歴史的な車名たちが残って欲しいものだ。


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