現場と国での齟齬が原因?
どうしてこうなったのかというと、正式発表されていないので各種情報から判断するしかないが、「シールのサイズを変えるなら、場所も変えて端にするとドライバーの視界に入りやすくなって、車検切れに気が付きやすくなるのではないか」という意見が出ていた程度で、「あくまでも検討中」という段階のままで、正式決定ではないから。これから決めるとなると、結果的に夏に延期というのもつじつまが合う感じだ。
もっと言うと、なぜ2022年の6月に国土交通省が発表をして、2023年1月から実施するとなっていたのか。じつは発表をよく見るとパブリックコメントを受け付けて、2023年1月の実施を目指すとしているだけ。こう書かれると、読むほうは「実施される」と思うし、国土交通省としてはあくまでも「目指す」と言っているだけ。そのため、「夏に延期」というのも公式に発表されなかったわけだ。
車検ステッカーの位置をずらすのに物理的な問題はほぼなく、検査関係の法律を改正するだけだから、ここまで騒ぎになれば夏に延期して実施されるのは確実だろう。ちなみに知らずに、端に貼ってしまったという例がすでに出ている模様。本来なら指定位置に貼らないと50万円以下の罰金が科せられるが、さすがに今回は貼ってあればいいとのことだ。