この記事をまとめると
■観光地の賑わいがコロナ禍前に戻りつつある
■しかしレンタカー不足は未だ解消されていない
■この不足はゴールデンウィークや夏休みシーズンまで続く見込み
レンタカー不足はまだ解消されそうにない
新型コロナ禍もひと区切りついて、観光地にも賑わいが戻ってきている。実際に訪れてみてもかなりの混雑だし、高速道路も新型コロナ禍前に近い渋滞が発生していたりする。
裾野が広い観光産業などへの影響を考えるといいことなのだが、ひとつ懸念されることがある。それがレンタカー不足だ。2022年の夏に沖縄で発生していて、北海道や東北の一部でも発生した。
とくに深刻だった沖縄の状況を見てみると、観光地として最近とくに人気が高く、広範囲にスポットが広がっているのが特徴。那覇市内にはモノレールがあるが、全島的には交通公共機関があまり整備されていなくて、もともとレンタカーが観光の足として活用されていた。実際にシーズンに訪れると、「わナンバー」や「れナンバー」のクルマがかなりたくさん走っている。ちなみにもともと沖縄ナンバーは「わナンバー」のみだったのが、使い切ってしまったため、「れナンバー」のレンタカーも多い。
じつは新型コロナの影響で観光が打撃を受けた際に、3分の1ぐらいまでレンタカーの台数を減らしてしまった。2023年に入ってから観光客数が劇的に復活傾向に。しかし、元に戻そうにも今度はウクライナ戦争や半導体不足で、新車のみならず、中古車価格も高騰しているため、コスト負担が大きいし、コストを度外視にしたとしても新車がすぐに手に入らない状態なので厳しい。
タクシーで観光地をまわるサービスも行なっているが、こちらは自由度に制限があるし、料金がかなり高くなってしまうので、レンタカー不足をカバーするには至っていないのが実際だ。決め打ちで訪れたい観光スポットがある人だと沖縄はバス路線は充実しているので、空港からバスを使う場合が多い。
この傾向は2023年のゴールデンウイークや夏休みシーズンも続くとされ、沖縄県ほどではないにしても北海道や東北でも同様の問題が発生する可能性は高いだけに、レジャー計画は早めに立てるのがいいだろう。