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原則「値引きゼロ」の新型プリウス! それでも「ユーザー無視」とはいえない厳しい現状 (2/2ページ)

原則「値引きゼロ」の新型プリウス! それでも「ユーザー無視」とはいえない厳しい現状

この記事をまとめると

■新型プリウスの価格について解説

■先代と比較すると15万円ほどの価格アップとなっている

■内容や新車販売の現状を考慮すると、値上がりは抑えられているという見方も

新型プリウスは値引きゼロが大原則

 新型プリウスのメーカー希望小売価格でのHEV(ハイブリッド車)の価格帯をみると、1.8リッターX(FF/ビジネスグレード)の275万円~2リッターZ(AWD)の392万円となっている。一方で先代モデル最後の改良を行った2020年7月での先代HEVのメーカー希望小売価格ベースでの価格帯をみると、Eの260.8万円(FF)~Aプレミアム・ツーリングパッケージ(AWD)の355.7万円。もちろん装備内容などが異なるし、新型での1.8リッター車ではUはKINTO(トヨタの個人向けカーリース)専用で、Xはビジネスユースグレードなので、小売りベースで見れば事実上2リッターしか個人ユースレベルでは選択肢がないようにも見えるので単純比較は難しいが、ベーシックグレードのEとXを比べるとXが15万円ほどの価格アップとなっている。

 一方、これも装備内容や為替などの関係もあり単純比較できないのだが、アメリカにおける最上級グレードであるリミテッド(AWD)の販売価格は3万5865ドル(約466万円)と比較すると、Z(AWD)の392万円はリーズナブルにも見える。

 事実販売現場で聞くと、「新型になって2リッターは最新ユニットになったが、当初予想していたよりも価格が際立って高くなったという印象を受けない」との声も聞く。単純に新型になっただけでなく、まだまだ各種部品が潤沢に供給される状況ではないし、燃料費などの高騰もあり輸送費などで、あらゆる面でコストアップしているなかでのフルモデルチェンジなのに、その割には価格反映がそれほど目立たないようにも見える。そのような価格上昇を極力抑えたようなことを印象づけるのが、新型プリウスは値引きゼロが大原則となっていることともいえよう。

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