ブラックバンパー仕様が話題!
走りのよさを感じさせる引き締まったボディ
一方で、サイドグラフィックには大きな変化が。先代まではボディ色のピラーが丸い窓を作り、カングーらしい柔らかさや素朴さを表現していましたが、B、Cピラーをブラックアウトして一体化したサイドガラス面は、たとえばトヨタ・ノアや日産セレナのようにイマドキのミニバンスタイルに。
また、ボディサイドの明快なショルダーラインも新しいところ。これは、サイド面に力強さを出すほか、先代より低くなったリヤランプにつながることで、ボディ重心を下げて見せる効果もありそう。いずれも走りのよさを予感させるもので、従来にはない表現です。
リヤビューでは、例のダブルバックドアが自慢です。まさにカングーの代名詞ですが、じつはスタイリング的にはとくに「2分割」の表現はなく、どちらかというと、横長のガーニッシュやプレート用の凹面が、リヤを引き締める役として目立っています。
新型の魅力をもっと素直に感じたい?
ボディカラーについては、日本市場向けに設定されたブラックバンパー仕様(ダブルバックドアと組み合わせ)が話題です。先代までのイメージを反映したものですが、ただ、せっかくボディ色が標準になったバンパーを、わざわざ素材色にするのはやっぱり本末転倒かと。ドア下のサイドプロテクターも、アクセントとしてボディ色仕様にこそマッチしそうです。
さて、新型はブラックバンパーを筆頭にした特別仕様によって「ひと目でカングーとわかるデザイン」と謳っているようです。しかし、新型には高い機能性に加え、最新のクルマとしてアップデートされた表現がブレンドされています。であれば、既存の固定概念は捨てて、もっとニュートラルに新型の魅力に注目するべきかもしれません。