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5乗はちょっと……でも大人4乗なら余裕! 狭い道が苦にならないサイズ感もよし! 編集部の「ルーテシアE-TECHフルハイブリッド」1週間使い倒しリポート【後編】

5乗はちょっと……でも大人4乗なら余裕! 狭い道が苦にならないサイズ感もよし! 編集部の「ルーテシアE-TECHフルハイブリッド」1週間使い倒しリポート【後編】

燃費のよさと走りの楽しさを高次元で両立!

 WEB CARTOPがスタッフカーとして運用しているルーテシアE-TECH FULL HYBRID。前編では石田、乾がこのクルマを使ってみた印象をお届けした。後編は藤田、井上、清家がインプレッションをお届けする。

DAY3 新車発表会(藤田)

 本日は某自動車メーカーの新型車発表会がお台場であるということで、石田編集長、乾主任、新人清家と自分の4人で参加。神田にある編集部からルーテシアに仲良く4人乗り、お台場までドライブ。こういう仕事をしていると、なかなかリヤシートに座るという経験をすることがないのだが、今回は運転を石田編集長に任せ、自分はその後ろに乗車した。

 座ってまず感じたのが、ルーテシアの後席、意外と狭くないということ。ルーテシアのようなBセグハッチバックの場合、男性が運転していると、その後ろはかなり窮屈になるのがデフォルトだが、ルーテシアは、フロントシート背面が足もとスペースを稼ぐように抉られており、中肉中背の自分ならそれほど無理な姿勢を強いられることもなかった。シートの下にも足が入り(これは運転席後ろだけで助手席後ろはフロントシートの下に足が入らない)、頭上スペースも合格点。シートバックはやや立ち気味だが、思ったよりもリラックスできる。

 さて、肝心の乗り心地。これはもうBセグなりというかフランス車っぽくないというか、ちょっと硬め。路面の段差を乗り越えた際にはその振動がもろに伝わってくる。運転しているときにはそれほどアシの硬さが気になるようなことはなかったが、後席に乗って初めて「ルーテシアのアシって硬いんだ」と感じた。まぁ、今回のように神田〜お台場の30分ほどのドライブであれば気になるほどではないが、これが高速を使った長時間移動となるとどう感じるのか、試してみたいような試したくないような……。

 Bセグハッチバックであることを考えるとルーテシアの後席居住性は及第点といったところだろうか。個人的にはもう少しフランス車らしい乗り心地も期待していたのだが。

 ちなみに5人乗りした場合はどうなるのか、編集部3人で試してみた。今回は中央席に女性の乾主任に座ってもらったのでなんとか絵になっているが、これが野郎3人だったらと思うと……、自分は遠慮させていただきたい。

 本日の試乗は編集部(神田)〜お台場〜編集部(下道・26km)で4人乗り(+200kg超)、燃費は4.3L /100km。日本式にすると23.2km/Lだ。オモリありの状態でこの数値はかなりいいのではないだろうか。さすがは欧州でもっとも売れているBセグメント、しかもハイブリッドモデル。経済性と実用性のバランスはピカイチだ。

DAY4 試乗会(井上)

 毎月試乗会などの取材に足を運ぶWEB CARTOP編集部の編集部員たちは、移動の際にさまざまなクルマで現場に向かう。

 ルーテシア E-TECH FULL HYBRIDは、輸入車では貴重なフルハイブリッドモデルで、燃費も輸入車No.1を掲げている。その数値、なんとWLTCモードで25.2km/L! 日本中に取材に行くので、給油回数が少なくて済むこの数値は大きな武器になる。今回の取材では、東京は千代田区を出発し、千葉県の木更津まで向かった。ちなみにこのときの燃費は往復で100kmほど走って4.1L/100km、日本式でいう24.3km/Lだった。素晴らしい!

 そしてこのクルマ、凄いのは燃費だけじゃない。それは、なんといってもこの積載力! ルーテシアはBセグメントと小さな部類ではあるが、セグメントを感じさせないこのラゲッジスペースの広さはカメラ機材などをラクラク飲み込み、後席も広々しているので、1台で「編集+カメラマン+ライター+機材」という構成でも車内は広々! 1ランク上のセグメントと錯覚しそう。しかも、エクステリアデザインは迫力がありながらも流麗でスポーティ。ヨーロッパのクルマらしいオシャレなエクステリアデザインで所有欲が満たされる。「人とちょっと違うエコカーが欲しい」なんて人にはこれ以上ないほどピッタリなモデルかと。

 走りに関しては、ルノー独自のハイブリッドシステム「E-TECH」のおかげで、加速は極めてスムースで、それでいて静粛性もバッチリ。この静かさ、僕はお喋りなので道中の会話がさらに弾む(笑)。「E-TECH」に欠かせないバッテリーなどの重量物は床下に詰まっているので、重心も安定し運動性能も高く、それでいて適度な重量によって乗り心地も上質といいこと尽くめ。足まわりの味付けもヨーロッパ仕込みなので、重さからくる嫌なダルさも少なく機敏に動くのもポイントだ。

 こういった運動性能の高さは、取材で長距離走ることが多い編集部員にとってはかなり重要なところ。それに、道中の相棒が楽しいクルマでないとやっぱり気分も乗らない。けど、このクルマだったら行きも帰りも率先して乗りたくなるような楽しさがある。さまざまなクルマに乗ることが多い僕だが、ルーテシアE-TECH FULL HYBRIDは取材のお供として考えると、「ベンチマーク」の1つになるんじゃないかなと思わせられるくらい、高い完成度を誇っている。今では必須の先進安全装備も付いているので、長距離の取材で疲れた際はそれぞれの機能がこれまた大きな武器になる。

DAY5 洗車(清家)

 新人編集部員の仕事のひとつとして、広報車の借用/返却がある。そのため会社から近くのガソリンスタンド、そしてメーカーまでといった短い距離ではあるが、ボディサイズも違えば性格も異なる幅広いクルマに乗らせていただいている。個人的には役得な仕事だと思っている。

 この日は編集部で、先輩たちが1週間使い倒したルーテシアE-TECH FULL HYBRIDに、感謝の気持ちを込めて洗車。近くのガソリンスタンドへと向かった。

 ルーテシアE-TECH FULL HYBRIDは、コンパクトな車体に1.6リッター直4エンジン+ハイブリッドユニットを組み込んでいるため、市街地では普段乗る社用車の国産ハイブリッドモデルよりも楽しみながら運転してしまった。

 視界がよく車両感覚も掴みやすいため、細かい路地や電柱の多い狭い道でも比較的ラクに運転できる。車両感覚が掴みにくい形状をしたクルマも存在するが、ルーテシアE-TECH FULL HYBRIDに関しては割とすぐに感覚を掴むことができ、会社契約の立体駐車場での出し入れがラクにできた。

 またルーテシアE-TECH FULL HYBRIDのデザインが好みなので、洗車中につい見てしまった(自分の愛車ならなぁ〜、と考えてしまった……)。

 短い距離の移動であっても退屈なものにしない操縦性や、視界のよさは好印象。ボクのような23歳の若造にも、ほかのクルマにはない魅力を感じることができた。

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