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法で禁止されている「白タク」行為! 友人が送ってくれたお礼に「金銭を渡す行為」は違法になるのか? (1/2ページ)

法で禁止されている「白タク」行為! 友人が送ってくれたお礼に「金銭を渡す行為」は違法になるのか?

この記事をまとめると

■白ナンバーで客を運送する行為(白タク)は違法

■では友人などをクルマに乗せてお金をもらった場合はどうか?

■改正 地域公共交通活性化再生法の内容をもとに解説する

白いナンバーをつけたタクシーは違法!

 マスク制限が緩和され、陽気もよくなり、久しぶりに自由なお出かけを楽しんでいる人も多いのではないでしょうか? 出かけた先での移動などで、タクシーを利用することもあるかと思いますが、皆さんが乗ったそのタクシー、“ちゃんとしたタクシー”だったでしょうか?

 ちゃんとしたタクシーとは、道路運送法の許可・登録を受けて営業しているタクシーのことで、事業用となる緑色のナンバープレートをつけています。もし、タクシーを装っているのに自家用の白いナンバープレートだったら、それは「白タク」と呼ばれる違法行為かもしれません。

 もう30年以上も前になりますが、友人たちと山へ行った帰りに大雨に降られ、なんとか県道までは歩いて出ることができましたが、体力は限界に近づいていました。なんとかバス停を見つけたものの、半日に1本しかバスは通っておらず、次のバスまでは5時間近く待たなければなりません。タクシーを呼ぼうにも携帯電話の電波は通じず、通るクルマもない……と思ったその時、1台のタクシーがハザードランプを点灯して近寄ってきました。運転手さんは「1人1000円で駅まで行ってあげるよ」と言うので、これ幸いと利用したのです。無事駅に到着し、料金を支払い、走り去るそのタクシーの後ろ姿を目で追うと、ナンバープレートが白。おかしいなと思ったものの、その時は白タクの存在を知らなかったためスルーしてしまいましたが、今思えばそれこそが白タクだったのでした。

 このように、無許可で営利目的で金銭を受け取って人を乗せる行為は、道路運送法で禁止されており、違反すると三年以下の懲役もしくは三百万円以下の罰金が課されるか、悪質な場合には両方が課されることもあります(利用した人への罰則はありません)。ただし、現実には体験談のようにその場で現金のみのやり取りをし、領収書も発行しないため、証拠が見つからず検挙しにくいのが現状。近年ではアプリ内で決済する手の込んだものもあり、見た目でも家族や友人を乗せて走っている光景と変わりないため、判断がつかず取り締まりにくくなっています。

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