操作は誰でも簡単に行うことが可能で安全対策もバッチリ
操作は簡単で、ハンドル左右にあるアクセルレバーの操作だけで発進、加速、減速、停止までコントロールが可能となっている。押すと進み、離すと止まる簡単な操作なのがうれしい。高齢者を対象としたマイクロモビリティであることから、誰もが直感的に操作できるように配慮しているのがポイントだ。さらに、必要に応じ、左右両手で操作可能なブレーキレバーを握ることで減速をサポートする。
また、大きな特徴として、操作系から独立したバックボタンを押すことで後進も可能となっている。
大きな液晶にはバッテリーの残量を表示しているので、どれくらい走れるかもすぐに確認できる。
動力源にはインホイールモーター方式を採用しており、リヤホイール内にブラシレスDCモーターを各々配置。この構造は、段差を乗り越える際や坂道でもゆとりをもって走行可能となっているので、高齢者にはうれしい配慮といえよう。
最高速度は6km/hとなっており、これは人が「歩く」速度域とほぼ同じ。最小回転半径を0.95mで、狭い道でも扱いやすい仕様となっている。
先述した「障害物検知機能」に関しては、C+walk s“Safety support”に標準装備されている。この機能は、ボディ前面の周辺検知センサーが検知すると警告音とパネル表示で警告し、自動的な約2km/hまでの減速をサポートするものだ。
旋回速度抑制機能ならびに急斜面検知機能といった安全装備も用意されており、このふたつに関しては全車標準装備としている。これは、カーブなどでのハンドル操作時、操舵角を検知しその大きさに応じて減速をサポートするもので、傾斜地での走行においても、急斜面侵入を通知し降坂時の速度によっては減速をサポートするなど、安全に関してはとにかく抜かりない。
なお、「手押しモード」も設定している。これは、後輪の電磁ブレーキを解除し手で押して移動させることが可能な機能で、駐輪場などに停めたところからちょっとした移動に便利だ。タイヤは10インチのノーパンクタイヤを採用しているのでパンクの心配は不要というのも心強い。
価格は、C+walk sが49万8000円、C+walk s“ Safety support”が50万5000円となっている。
なお今回、C+walk sの発表に併せてC+walk Tは、歩道(公道)で移動可能な「移動用小型車」の車両要件に適合させるため、車両サイズや最高速度の見直しを実施し、C+podでは、法規対応に加えペダル踏み込み時のブレーキフィーリングの見直しを行っている。
トヨタが手掛ける新世代のマイクロモビリティとしては決して高い金額ではないのではないだろうか。同社が手掛ける今後のマイクロモビリティにも期待したい。