踏切や細い道にも注意が必要
3つ目は、新生活をする土地に「踏切」がある人は必ず、朝の時間帯や夕方の帰宅時間帯にどんな状態かをチェックしておくことが大切です。電車が上り・下りと頻繁にやってくるようなところは、朝夕はとくに「開かずの踏切」となる可能性が高いです。昼間はまったく並ばずにスムースに通過できるところでも、詰まってしまって1時間以上動かないなんてこともあります。社会人ならそのせいで遅刻したなんてことは許されませんから、事前にチェックして、迂回ルートも考えておきましょう。
4つ目は、よく言われる「名古屋走り」「松本ルール」「茨城ダッシュ」といった、地元ルールの存在です。なかには、「信号が赤になってからも3秒は通過OK」などという、なんとも危険な地元ルールもあるようなので、それを知らずに信号が青になったからと発進してしまうと、ヒヤリとすることもあると思います。毎日走っていれば、だんだん地元ルールがわかってくるものですが、万が一それを知らなかったことで事故に遭ってしまったら大変。ご近所の人などとコミュニケーションを取り、教えてもらうようにするなど、ある程度事前に知っておくと安心ですね。
5つ目は、むやみに細い道に入って行かないこと。これも大切です。最近はスマホアプリのルート案内を使う人が増え、渋滞を避けるために1台がやっと通れるような道にズカズカと入っていくクルマを見かけます。初めての土地や慣れない土地では、ルート案内に頼りっきりになりがちですが、そうした細い道は、歩行者や自転車、住んでいる人たちも「あまりクルマが来ない」ことを前提に生活していることが多く、子供がボール遊びをしていたり、自転車が置きっぱなしになっていたり、ご近所さんが立ち話をしていたりということも多い道です。そこにいきなりクルマが入ってくると、住人たちは慌ててしまうかもしれません。配達車両や、庭木の手入れをしているトラックなどが道を塞いでいて、通るためにどかしてもらわなければならず、よけいに時間をロスしてしまうかもしれません。そうした細い道は、休日などにまず歩いて通ってみて、クルマが通りやすいかどうかを確認してみるといいでしょう。クルマ通勤・通学にまだ慣れないうちは、まず大通りからスタートしてみることをオススメします。
ということで、新生活に慣れるまでいろいろと大変かと思いますが、クルマ社会でのこうしたポイントもぜひ頭に入れてみてください。事前の準備や少しの心がけで、安全で楽しいクルマ通勤・通学ができると思います。