この記事をまとめると
■ドライブのBGMにおすすめの曲を紹介する本連載
■今回はDJでもある石橋 寛さん
■飛ばしたい時、癒されたい時などシチュエーション別にピックアップしてもらった
曲とシチュエーションがマッチした時は超快感!
クルマに乗っている際、音楽を聴くドライバーは少なくありません。かくいう筆者も音楽好きが高じてDJになってしまったほど。最近では音楽のサブスクサービスに自らセレクトしたリストを格納して、クルマのオーディオでも存分に楽しんでいる次第。すると、ドライブならではのシチュエーションに遭遇するわけで、そんなときに曲がピタリと当てはまると、コーナーを狙ったとおりにクリアしたのと等しい快感が得られるものです。そんな曲をDJ目線で選んでみましたので、ちょっとご紹介しましょう。
「とにかくぶっ飛ばしたい」
クルマを運転する方なら、誰しもアクセルを多めに踏みたくなるタイミングってありますよね。他のクルマがいなくて、道路が空いているとか、パチンコで当たった、仕事場で褒められた、などなど理由はそれぞれでしょうが、スポーティ&スピーディなドライブは楽しいもの。そんな気分には、疾走感や解放感といったマインドを盛り上げてくれる曲が合いそうです。
たとえば、渋谷系サウンドとして名を馳せたICEの「DRIVE」は、透明感あふれるボーカルが繊細なビートに乗り、耳に入ってくるだけで気持ちが進行方向へと向いていくはず。DOUBLEの「Driving All Night」も同じく女性ボーカルと力強いベースで系統は似ているのですが、横ノリ系。スピード感は圧倒的にICEでしょう。
ビートだけで走ってる様子を描けるアーティストはさほど多くはありません。ポルトガル・ザ・マンは、そんな数少ない例で「Feel it Still」は、一度耳にしたらリズムやビートが脳内リピートすること請け合い。たとえ、信号で止まっていたとしても、ビートに合わせてステアリングを指で叩いたり、足がリズムをとってしまうほど。リズムといえば、ハーブ・アルバートはムード作りのための音楽が得意かと思っていましたが、メキシコ系グループとのコラボ「Tijuana taxi」は軽いビートながらスピードとの相性は抜群です。小さなコーナーが連なるワインディングなどで聞いてもらうと、ペース3割増(笑)。