この記事をまとめると
■JDパワーがクルマの保有や利用に関するアンケート調査を実施した
■その結果から若年層(20〜34歳)のクルマに対する考えを分析
■愛車を持つことに価値を感じる人が一定数いることがわかる
「将来、自動車を保有したい」と答えた人はどの世代よりも高い割合に
20代の年収は200万円台がもっとも多く、100万円未満という人が増加しているなど、内閣府がまとめた最新の報告書を見ると、年代による所得格差がより浮き彫りになっていると感じます。でもその一方で、ユニクロを展開するファーストリテイリンググループが新入社員の初任給を30万円に引き上げるなど、今春は給料アップを発表している会社も多く、一部の若年層の年収アップが見込めるという状況になっています。
長らく、若年層がクルマを購入したり維持していくには、もっと給料がアップしないと難しいと言われてきましたが、その課題も少しずつ緩和されていくかもしれませんね。
ただ、そもそも若年層はクルマを欲しいと思っているのでしょうか? その本音を垣間見ることができるのが、JDパワーが行ったアンケート調査の結果です。そのなかで、現時点で自家用車を保有していない人に「将来、自動車を保有したいと思いますか」と質問したところ、すべての年代の回答全体としては、「保有したいと思う」が24%、「保有したいと思わない」が76%だったのに対して、20〜34歳の若年層の回答は「保有したいと思う」が39%でどの年代よりも高い割合に。
その理由として、「今後、車の保有を検討すると思うのはどのような理由ですか」との質問では、若年層の53%が「行動範囲が広がる」と回答。45%が「車で出かける機会が増える・増えそう」、35%が「プライベートな移動空間を持ちたい」、18 %が「公共交通機関の利用を減らしたい」、15%が「ステータスを感じる」と回答しており、どれも他の年代よりも高い割合となっているのです。