独創性と希少性からブレイク必至!?
とはいえ、トレンドが一周まわってくると、2代目ダートのインパクトあふれるスタイリング、そしてガセネタを信じて構築されたスモールサイズの人気はジワリと上昇。生産台数が少ないために、オークションに出されることすらレアな存在となり、いまとなってはマニア垂涎のモデルということに。
当時、あまりの不人気に困り果てたモーパーのセールススタッフが「ポリ公に安売りしよーぜ」と考えついたのか、なぜか2代目はポリスカー仕様になっているものが多いそうです。
また、2代目は4ドアセダン、2ドアハードトップ、コンバーチブル、ステーションワゴンなど6タイプもラインアップしたのですが、これまた当時の口コミだと「小さくて使い物にならん」といった論調。まったく、ガセネタに踊らされるとロクなことがないこと、参考になりすぎです(笑)。
テコ入れとういうわけでもなさそうですが、当初5.9リッターだったV8エンジンが途中で6.8リッターまでスープアップされていて、マニア的にはポリスカー仕様で多かった6.8が人気だそう。換装大好きアメリカ人のことですから、8リッター載せてるケースも散見できます。噂によれば、国内に1台だけ存在している2代目ダートもまたドラッグレース仕様になっているとか。
ちなみに、ダートはオートマティックのシフトレバーはなく、1950年代のアメ車に見られたダッシュパネルのボタンを押すタイプ。レースでスタートする際は早押しクイズ的にプッシュ! なんでしょうかね。
いずれにしろ、1950年代から60年代のアメ車黄金期から次の世代へと様変わりしていくタイミングでの「変わり種」的な評価は、いまとなっては的外れな気がしてなりません。今後、さらに評価が上がっていくこと、間違いないでしょう。