トヨタ2代目アルファードの魅力を解説! (1/2ページ)

この記事をまとめると

アルファードはトヨタの高級ミニバン

■この記事では2代目モデルを紹介

■中古車相場についても解説する

2代目アルファードについて振り返る

 LLサイズミニバンといえば、アルファード/ヴェルファイア(近年人気薄ですが……)がそのシェアをほぼ占めているのはご存知の通り。2015年にデビューした現行モデルの人気はいまだ衰えを知りません。

 ただ、高級ミニバン・アルファードの地位を確立したのは2008年に登場した2代目なのではないかと筆者は考えます。そんな2代目アルファードについて振り返っていきましょう。

2代目アルファードとは

 次期モデルの噂がぼちぼち出回るようになった現在でも売れまくっている3代目アルファード。モデル末期とはいえ、納車までかなりの時間がかかるほど、その人気は衰えません。

 3代目となる現行モデルとともに旧型の2代目は未だ街で目にすることが多いミニバンのひとつです。

 2代目アルファードは2008年8月にフルモデルチェンジを受けて登場。3代目エスティマとシャシーを共有化していますが、専用設計された箇所も少なくありません。

 2代目の登場とともに、従来はアルファードVとして販売されていたネッツ店向けモデルがヴェルファイアとして独立したことも大きなトピックスといえるでしょう。

 初代からフルモデルチェンジで登場した2代目はプラットフォームとともにパワートレインも刷新。V6エンジンは3リッターから3.5リッターとなり、初代から最高出力が60馬力アップしました。

 さらに2代目が初代から大きく進化したのが居住空間。低床化にこだわり優れた居住性と快適性を手に入れたのです。

 初代が築き上げたプレミアムミニバンという立場をさらに昇華させた2代目アルファード。日産エルグランドやホンダ・エリシオンといったライバルたちを寄せ付けない存在になったことでオンリーワンのミニバンとなりました。現行モデルの成功は、2代目の存在なしに語れません。

2代目アルファードの特徴

パッケージング&プラットフォーム

 2代目は初代と比べて全高が45mm低くなったにもかかわらず、フロア高を55mm低くする低床化を実現。室内高は初代から10mm拡大したことで室内スペースが広くなっています。

 先程、お伝えしたようにエスティマとシャシーを共有していますが、アッパーボディやボディ後半部分は専用設計。初代から軽量化を図りつつ、剛性を高めることに注力したといいます。

 サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リヤがトーションビーム式を採用。高級ミニバンにもかかわらずリヤサスペンションがトーションビーム式を採用していたことで一部ユーザーから不満の声が上がったためか、現行モデルはダブルウィッシュボーン式へと変更されました。

 リヤサスがトーションビーム式だからと言って大きな問題じゃないでしょ……と思うかもしれませんがそうではありません。

 筆者は2代目が販売されていた当時、アルファードをはじめとするミニバンの購入比率がかなり高い鳶職のイベントへおじゃました際、多くの職人さんから「アルファードのリヤサスはトーションビーム式なので買う気がしない……」とぼやいていたことをいまだによく覚えています。

パワーユニット

 2代目アルファードのデビュー時に用意されたパワーユニットは2種類。ひとつは2.4リッター直4、もうひとつは3.5リッターV6エンジンでした。

 ともにシャシーを共有する3代目エスティマと同じパワーユニットですが、初代に比べると両エンジンとも出力やトルクが向上しています。

 とくにV6エンジンは排気量が拡大したことで、低中速でのトルクを高めるとともに燃費性能も向上。バルブタイミング可変機構デュアルVVT-iなどの採用が燃費性能に大きく寄与しました。

 当初、先代に用意されていたハイブリッド仕様は用意されませんでしたが2011年に追加。エスティマハイブリッドと同じ2.4リッターエンジン+モーターを組み合わせたTHSⅡユニットを搭載したアルファードハイブリッドは登場後、すぐに人気を博し売れ筋モデルとなりました。


手束 毅 TEZUKA TSUYOSHI

フリー編集者/ディレクター

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ゴルフ、食べ飲み歩き
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