6代目スズキ・エブリイの魅力を徹底解説! (2/2ページ)
商用車らしい潔さを感じる内装
人の働きやすさを大切にした設計
商用車であるエブリイは、とことん働きやすさにこだわったクルマ作りがなされています。
その思想がとくに現れているのが室内空間。
355mmと低い乗降ステップやAピラーに設けられた大型の乗降グリップなどで乗り降りが楽なこと。
また変速シフトをインパネシフトにしたことで操作性はもちろん、ウォークスルーで運転席から助手席側への移動がスムーズに行えることなど人の働きやすさを大切にした設計が大きな特徴です。
豊富な収納スペース
乗用車と同様に商用車においても収納スペースが多数備わっているほうが利便性は高まります。
エブリイはドリンクホルダーやセンターコンソールをはじめ、スマートフォン置き場として最適なセンターミドルトレーやカードケース、ファイル置きとして適しているオーバーヘッドシェルフなど豊富な収納スペースを用意しました。
日々、使用されることが多い商用車は室内で過ごす時間も多くなりますが、収納スペースが多いエブリイの車内は利便性が高く使いやすいのは間違いありません。
アクセサリでさらに仕事がしやすくなる
仕事の効率を高めるためのアクセサリーも用意されています。
クリーニング店などに最適なハンガー受け、荷物や荷室の傷つきを防ぐラゲッジマット、ハイルーフの上部スペースを活かすネットラックなど用途に応じて入手したくなるものばかり。
またレジャーユース向けの車中泊用2段ベッドセットがエブリイワゴンだけでなく、エブリイにも装着可能です。
※写真はエブリイワゴン
外装の特徴
シンプルなデザイン
エブリイと軽乗用車のスーパーハイトワゴンは一見、そのフォルムが似ていますが大きく異なるのがボディの形状。荷物を積むことを主としているエブリイは極力、曲面を廃したボディとなっているのが特徴です。
そのためシンプルなスクエアフォルムのデザインとなり、スーパーハイトワゴンと比べてさらに大きく見えるのも特徴といえるでしょう。
アクセサリーで外装もカスタマイズ
商用車のエブリイですが、レジャーユースをターゲットにしたアクセサリーも用意されています。
アウトドア向けの内装アクセサリーなど数多くラインアップされていますが、注目したいのが見た目をカスタムできる外装パーツも豊富に用意されていること。
それらはフロントグリルまわりを引き立てるフロントフードガーニッシュ、フルホイールキャップ、ハロゲンフォグランプ、はたまたルーフエンドスポイラーまでラインアップ!
商用車とはいえ、見た目にもこだわりたいユーザーにとって、このようなアクセサリーが用意されているのは嬉しいポイントとなるでしょう。
選べるボディカラー
エブリイに用意されたボディカラーはホワイトやシルキーシルバーメタリックなど全6色。
このうちムーンライトバイオレットパールメタリックは「JOIN」のみ選択可能。ブルーイッシュブラックパールとクールカーキパールメタリック、ノクターンブルーパールは「PA」では選択できません。
エブリイの安全性能について
基本安全
日々、運転する必要がある商用車のエブリイは安心して乗ることができる、安全のための基本性能を備えています。
ひとつが視界の広さ。歩行者や走行中の車両を把握しやすいピラーやドアミラーの位置、ピラートリム形状の最適化により高い視認性を実現しました。
また、疲れにくいシートポジションにもこだわっています。体型を問わず快適に運転できるシートや操作性にこだわったステアリングなど、楽な運転姿勢や操作性を確保したことで疲労を低減しています。
さらに運転中、操作しやすく確認しやすいメーターやディスプレイにもこだわりました。結果、運転に集中できる環境を備えています。
予防安全
エブリイにはスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」が備わっているのが特徴です。
主な機能は2つのカメラで前方の車両や歩行者を検知し衝突被害を軽減する「ディアルカメラブレーキサポート」や踏み間違いによる急発進を回避する「誤発進抑制機能」、バック時にも被害軽減ブレーキが作動する「後退時ブレーキサポート」などですが、運転中の安心をさらに高める「車線逸脱警報機能」、「ふらつき警報機能」、「先行車発進お知らせ機能」なども備わっています。
衝突安全
基本安全性能や先進安全装備で予防安全がしっかりしていても、万一の際は衝突安全性能により被害の大小が違ってきます。
エブリイはスズキの軽量衝撃吸収ボディ「テクト」を採用。ボディの広範囲に高張力鋼板を使用して、強度を高めつつ軽量化も実現している技術です。
この技術を採用したエブリイは衝突時の衝撃を吸収するクラッシャブル構造や衝撃を効果的に分散する骨格構造、また高強度のキャビンを採用することで衝突安全性能を高めました。
またボンネットやフェンダーなど衝撃吸収構造を採用したことで歩行者の頭部や脚部への衝撃を緩和する歩行者傷害軽減ボディにもなっています。
よくある質問を紹介
エブリイとよく比較される車種
軽ワンボックス商用車の中で人気を誇るエブリイですが、手強いライバル車も存在します。
同ジャンルで人気を二分するダイハツ・ハイゼットカーゴ、またレジャーユースまで取り込み人気を高めつつあるホンダN-VAN、この2車(とエブリイやハイゼットカーゴのOEM車)は同ジャンルにおいてライバル車となります。
実際の燃費はどうか
カタログ燃費と実燃費の違いは乗員数や積載する荷物など使用時の状況により変わってきます。
ただ、現在燃費を表す際に用いられるWLTCモードは実走行に近い状態で試験されたデータとなるので、その差は大きくないでしょう。
またWLTCモード燃費には「市街地モード」(エブリイは12.8〜15,1km/L)、「郊外モード」(同15.0〜18.1km/L)、「高速道路モード」(同15.2〜17.7km/L)も表記されるので、気になる方はカタログなどを確認しましょう。
エブリイをおすすめしたい人
先程挙げたハイゼットカーゴやN-VANなどとともに軽商用バンとして人気を集めるエブリイ。正直、3車種ともに安全性能や走行性能など高いレベルで備わっているのでクルマ選びで苦労するのではないでしょうか。
そんな中ではありますがエブリイをおすすめしたいのは、
1:ビジネスカーとして使い勝手に優れたクルマを求めている方
2:安全装備が充実している軽商用車が欲しい方
3:乗用モデルのエブリイワゴンよりリーズナブルに軽ワンボックスを求める方
これらの方にとってエブリイは高い魅力を備えています。
まとめ
乗用モデルとは違い、あまり注目を集めないのが商用車。ただ、軽ワンボックスバンはレジャーユースからも高い注目を集める商用車です。
とくに基本性能や安全装備が充実し、使い勝手が高いエブリイは人気の1台。
その人気は商用車としての使い勝手の良さはもちろん、とことん働きやすさにこだわった設計がなされていることが大きな理由なのでしょう。
日頃、クルマ好きからの注目は高くないかもしれませんが、多くの人の生活を支えるクルマとしてエブリイは偉大なモデルのひとつなのは間違いありません。