ちょっと前までフロントガラスの上部にあった青や緑のハチマキ! 最近のクルマから消えた理由をガラスメーカーに聞いてみた (2/2ページ)

デザイントレンドの変化でフロントウインドウも変化?

近年減ってきた理由は?

 ここまでのトップシェードのメリットやデメリットを見てみると、採用が減った理由としては運転支援システムの普及が大きなところと言えそうです。しかし、ガラス側の技術の進歩も理由になっていると言います。

「確かに、運転支援システムの性能確保のためにトップシェードの採用が減ったのは一理あると言えるでしょう。しかし、近年はトップシェードのように色を付けなくても赤外線や紫外線をカットできるようになりました。眩しさに対する点に関してはトップシェードに劣ってしまいますが、透明なままでも車内を快適な環境にできる技術の進歩も理由と言えるでしょう」

 また、トレンドが移り変わっているのも大きなポイントと捉えているそうです

「弊社としては、トップシェードが少なくなったのは機能的な部分よりもデザイントレンドの変化が影響していると考えています。現在でもアフターマーケットでトップシェードのような色が付いたガラスに変更されるユーザーさまもいます。今後のトレンドの移り変わりによっては、またトップシェードが復活するかもしれません」

 トップシェードが少なくなった理由は、運転支援システムの普及によるカメラやセンサー類の充実、ガラスの技術的進化、デザイントレンドの移り変わりなど複合的な要素が絡み合っていることがわかりました。デザインや性能、メカニズムと同じように自動車用ガラスを取り巻く事情も絶えず変化しているのです。

 われわれドライバーの視界を確保し、安全運転の第一歩にとって非常に重要なフロントガラス。今後どのような進化とトレンドが起こるか注目していきたいところです。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

-

愛車
マツダ・ロードスター(NB8C後期型)/ボルボV40 T4
趣味
スポーツ走行、写真撮影、ネットラジオ鑑賞
好きな有名人
織田裕二、駒形友梨

新着情報