ちょっと前までフロントガラスの上部にあった青や緑のハチマキ! 最近のクルマから消えた理由をガラスメーカーに聞いてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■近頃は上部にスモークがかかったトップシェードのあるフロントガラスを見かけることが減った

■トップシェードは眩しさを抑えるとともに高級感も演出するといったメリットがあった

■運転支援システムの普及とトレンドの変化でトップシェード処理されたフロントガラスは減っている

眩しさを抑えて高級感を演出するトップシェード

 少し前までフロントガラスの上部に薄い青や緑のスモークが純正でかかっていました。これはトップシェードやハーフシェードと呼ばれるものですが、近年は見かけることが少なくなっています。なぜ見かけなくなってきたのか? その理由を自動車用ガラスも手がける世界最大級のガラスメーカー、AGCに聞いてみました。

トップシェードのメリット・デメリット

 フロントガラス上部の色合いが異なるトップシェード、一見すると高級感を感じるアイテムですが、何かメリットがあるのでしょうか?

「メリットとしては太陽光を和らげて眩しさを防ぐことができます。また、トレンドに左右されてしまいますが、高級感を感じるという声もあります。このふたつがトップシェードの主なメリットですね」

 現在では少なくなったトップシェードですが、高級感を演出するアイテムと聞くと、ひと昔前は上級車種に多く備わっていたイメージがあります。では、デメリットはあるのでしょうか?

「大きなデメリットとしてはありませんが、近年は運転支援システムの性能確保のためにトップシェードを採用しないモデルが増えています。これはフロントガラス上部に光学カメラやセンサー類を有することに対して配慮してのことだと思います。ただし、トップシェードのような染め分け部分の有無が、必ずしもすべての車種で動作に影響を及ぼすという訳ではありません」


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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