胸のすくような加速と鋭いコーナリング
そして、特筆すべきはシングルシーター、つまりひとり乗りに特化していることでしょう。ひっそりと自分だけでドライビングの愉悦を楽しむという贅沢は、味わった方なら「最高の時間」であること先刻ご承知のはず。それでいて、シートの背後には実用的なバスケットも用意されているので、ちょっとしたバッグだって積み込めます。
もっとも、航続距離は50kmとミニマムなものなので大陸旅行するにはちょいちょい充電が必要になることに留意すべきでしょう。ちなみに、家庭用コンセントによる満充電には8時間とアナウンスされています。その際、電気代は約110円とのことなので、冒険ドライブだけでなく日々の生活に役立てることもエコなこと間違いなし。
また、走りのパフォーマンスについても、原付ミニカーと侮ってはいけません。EVを知り尽くしたブレイズならではのチューニングによって、走り出した瞬間からトルクフルな加速が味わえることはもちろん、最新のEVらしい胸のすくような体験だと伝えられています。さらに、デフギヤを搭載しているため、鋭いコーナーリングも実現できそう。ミニカーなりに研ぎ澄まされているわけです。
むろん、騒音はゼロに等しいので早朝の住宅街といった環境でも、心置きなく出かけられるところもコンビニエンス! DFVのほぼストレートパイプ、なんてやかましいエンジンを積んだスポーツカーでは、そうはいきませんからね(笑)。
このほか、予備バッテリーや持ち運び可能なACアダプターといったアクセサリーも充実しており、玩具のような安っぽさは微塵も感じさせません。
ルックスは仕上げのいいペダルカーのように見えても、中身は最新のテクノロジーが詰まったEVです。そのプライスは98万7800円(税込・諸費用別)。持続可能とかカーボンニュートラルなどなど、意識の高い大人こそ颯爽と乗りこなしていただきたい1台です。