新時代のランボルギーニはV12+3モーターで1015馬力! アヴェンタドールの後継車が積む「パワーユニット」が明らかになった (2/2ページ)

フルエレクトリックモードを備えた4WD

 このV型12気筒エンジンに加えて、ランボルギーニはLB744に3個のエレクトリックモーターを搭載してきた。このうちひとつは、エンジンとは対照的に横置きされることになった8速DCTの上部にレイアウトされ、スターターとジェネレーターを兼ねるほか、センタートンネル内のバッテリーを介してフロントのモーターにも電力を供給する。

 もちろんV型12気筒エンジンとともに、あるいはそれ単体で後輪を駆動させることも、ドライバーのモード選択によっては可能であるとされている。

 カーボンモノコックのセンタートンネル内、これまではギアボックスが収められていた部分には、3.8kWhの容量を持つリチウムイオンバッテリーパックが収められている。

 残るふたつのモーターは、前輪の左右各々に組み合わされており、その最高出力はリヤのモーターと同様に110kW(約148馬力)。もちろん走行中には、このモーターの回転数を制御することで、トルクベクタリングの効果を生み出す。

 参考までにシステム全体での最高出力として掲げられている数字は1015馬力。一方でドライバーがフルエレクトリックモードを選択すれば、後輪にも電力が供給され、ゼロエミッションの4WD走行が実現する。これはまさにランボルギーニが理想とする未来の走行スタイルにほかならないといえそうだ。

 ランボルギーニからは、今後もLB744に関しての情報が順次リリースされていく予定。正式な車名を含めたその全貌は、今後のリポートをお待ちいただきたい。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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