スバル・レガシィアウトバックの魅力とは? 歴代モデルも紹介 (2/2ページ)

歴代レガシィアウトバックの歩み

 厳密的にいうと、レガシィアウトバックと名付けられたモデルが登場したのは4代目レガシィが登場した2003年から。ただし、それ以前にも海外ではレガシィアウトバックとして販売されていたため、歴代モデルとして紹介します。

 初代(1995〜1998年)

 レガシィアウトバックのルーツは2代目レガシィ発売後に追加された「グランドワゴン」(北米などではレガシィアウトバックとして販売)。ツーリングワゴンをベースに最低地上高を200mm高めるなど走破性を高めたことが特徴です。

 グランドワゴンはフォグランプを備えた専用のフロントバンパーやフロントグリル、ツートーンカラーを装備。機能だけでなく外観でもツーリングワゴンとの差別化を図りました。

※写真はMC後のレガシィランカスター(1997年)

 パワーユニットは2.5リッター水平対向エンジンを搭載。ゆとりあるトルクでオンオフどちらも軽快に走行することができました。

2代目(1998〜2003年)

 レガシィのフルモデルチェンジに合わせグランドワゴンも2世代目へと移行されました。

 ただ、車名はアウトバックでもグランドワゴンでもなく国内仕様は「ランカスター」と名付けられました。グランドワゴンと比べてワイルドなイメージが薄く、垢抜けたフォルムを採用した都市型SUVへと進化しています。

 グランドワゴン同様、専用バンパーなどで外観をツーリングワゴンと差別化するとともに、内装もインパネなどに木目調パネルを配するなど独自色を強めたことが特徴。

 他のグレードには搭載されない3リッター水平対向6気筒エンジンがモデル途中で追加されたところも大きなトピックスとなりました。

3代目(2003〜2009年)

 4代目レガシィのフルモデルチェンジとともに3代目となるレガシィアウトバックが登場しています。そう、このモデルから国内でもアウトバックと名乗るようになりました。

 最低地上高が上げられたことや専用フロントバンパー&外装パーツを装備されたこと以外、ツーリングワゴンとの違いはなさそうですが、3代目はエンジンフードも専用になるなどより差別化が図られているのも特徴です。

 パワーユニットは先代から引き続き3リッター水平対向6気筒エンジンが用意され、その他、2.5リッター水平対向4気筒エンジンをラインアップ。2.5リッターエンジン車にはトルクスプリット式4WDが組み合わされました。

4代目(2009〜2014年)

 2代目、3代目同様、レガシィのフルモデルチェンジに合わせて登場した4代目レガシィアウトバック。ワゴンやセダンにはない3.6リッター水平対向6気筒エンジンが備わるなど、レガシィファミリーにおいて特別なモデルと位置づけられるようになりました。

 4代目にはリニアトロニックCVTを採用するなど、先代と比べて大きな進化が図られています。

 6気筒エンジンとともにデビュー時はEJ25型2.5リッター水平対向4気筒エンジンがラインアップされましたが、マイナーチェンジでとくにトルクが向上したFB25型2.5リッター水平対向4気筒エンジンへと変更され、リニアトロニックCVTも新世代型に積み替えられました。

5代目(2014年〜2020年)

 5代目が登場したのは6代目レガシィがフルモデルチェンジされた2014年。ただし、レガシィは歴代モデルにラインアップされてきたツーリングワゴンが国内で販売されず、セダンのB4とアウトバックのみとなりました。

 ご存知のように、この時代はすでにセダンの人気も国内では落ち込んでいたために、アウトバックはレガシィファミリーを引っ張る大黒柱となります。

 先代と5代目が大きく違うのが6気筒やターボエンジンが廃止されたこと。エンジンはFB25型2.5リッター水平対向4気筒のみが搭載されました。

 アウトバックにはスバル自慢のシンメトリカルAWD(4WD)が装備されていますが、加えて悪路走破性に貢献する電子制御「X-MODE」を始めて搭載。歴代モデルよりさらに走破性が高まっています。

まとめ

 多くの人がレガシィと聞いてイメージする「ツーリングワゴン」や「B4」はすでになく、SUVシリーズを牽引するアウトバック。世界的なSUVブームのなか、好調な販売を続けています。

 ただ人気の理由はSUVだということだけでなく、同車が備える高い実用性や悪路走破性などアウトドアなどのレジャーを楽しむユーザーにとって多くの魅力を備えていることが大きな要因なのでしょう。

 国内で使用するにはやや大きいサイズではありますが、とくにアウトドアを楽しむ方にとって最適なモデルのひとつです。


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