「さりげなさ」か「違いを見せつける」か? 無限とアクセスの「ZR-V」カスタムに発売前から夢が広がりまくり!

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2023が開催された

■Honda/Honda Access/無限ブースでは2台のZR-Vを展示

■「スポーツアクセサリーコンセプト」と「無限カスタムコンセプト」だ

2023年4月21に発売を控える!

 2月10~12日にインテックス大阪で開催された「第26回大阪オートメッセ2023」のHonda/Honda Access/無限ブースでは、4月21に発売を控えた「ZR-V」の純正カスタマイズドモデルが、2台並べて参考出品された。

 片方は、ホンダアクセスが市販予定の純正アクセサリーにさらなるひと手間を加えて、“スポーツを視覚から感性に訴える”特別な一台に仕立てた「スポーツアクセサリーコンセプト」。

 もう片方は、無限が開発中の用品を装着し、無限らしいレーシーさとZR-V本来の上質さを一層際立たせた「無限カスタムコンセプト」。

 発表こそ昨年11月に行われたものの発売はまだ先とあって、主に男性の来場者から注目を集めていたこの2台を、直接見比べてみると……?

 まずフロントマスクは、両車ともロアスカートを装着しつつ、バンパー両端の開口部周辺に、「スポーツアクセサリーコンセプト」がLEDフォグライト&ガーニッシュ、「無限カスタムコンセプト」はデカールを装着して迫力をアップ。「無限カスタムコンセプト」はさらに、フロントグリルの横方向をシルバー塗装とすることで、ベース車とはひと味違った落ち着きある上質感を醸し出している。

 サイドを見ると、ブラック塗装のロアスカートとドアミラーカバー、19インチアルミホイールを装着する点は共通だが、「スポーツアクセサリーコンセプト」はSUVらしいタフさ、「無限カスタムコンセプト」は無限らしいレーシーさを感じさせる装い。「無限MUGEN」ロゴがあしらわれたサイドデカールなども、そのレーシーさを強調するのに一役買っている。

 そしてリヤまわりは、「スポーツアクセサリーコンセプト」のほうがむしろ、テールゲートスポイラーやロアスカートの形状はアグレッシブだが、「無限カスタムコンセプト」はリヤコンビランプ周辺のガーニッシュやバックドア下端のデカール、そして独自の「スポーツエキゾーストシステム」で、よりスポーティなテイストを強調しているのが印象的だ。

 インテリアに関しては、LEDイルミネーションが充実している「スポーツアクセサリーコンセプト」のほうが目を引くものの、「無限カスタムコンセプト」はベース車のブラック内装が持つシルバーステッチ&パイピングに合わせて、フロアマットの縁取りもシルバーとしているのは心憎い演出と言えよう。

 こうして両車を見比べてみると、「無限カスタムコンセプト」はカスタマイズされていることが一目見て分かりやすい。とくにフロントまわりは、ベース車とは異なるデザインテイストにしたいと感じたユーザーに打ってつけだ。

 一方で「スポーツアクセサリーコンセプト」は、“見る人が見れば分かる”さりげないカスタマイズ。だからこそ、アンダーステイトメント(控えめな表現)志向の強いユーザーの感性に響くことだろう。

 これは、どちらがいい悪いではなく、好きかどうかで選ぶべきもの。ZR-V発売までの間、両車を見比べてじっくり悩むのもまた、たまらなく楽しいひとときとなるのは間違いない。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
趣味
ゲーム
好きな有名人
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