柵も警備員もいなくて通行規制がないから通れないのにバイクが突入! インドの道路工事現場がまるで災害現場のようだった

この記事をまとめると

■インド・デリー中央駅そばの繁華街で道路工事現場に遭遇

■工事現場は柵などで通行を規制されることもなく警備員も配されていないかった

■インドらしい道路工事現場に癒された

インド・デリーの道路工事現場の様子にインド流を感じた

 デリー中央駅からメイン・バザー・ロードを歩いていき、ラムドワラ通りとの分岐を少し先へ進むと、無造作に山積みされたレンガが目に入ってきた。さらに進むと道路の真ん中に土が盛られていた。何かと思ったら、おそらく下水管だと思うのだが、それまで使っていた下水管はなく、新しい下水管しかなかったので新設工事を行っている最中のようであった。

 しかし、そこは工事現場というよりは何か爆発事故でもあったかのように、とにかくちらかっていた。日本ならば現場を柵などで囲い、警備員を置いて歩行者用の通路などを確保するのだが、そんなことは行わずに無造作に工事現場が露出していた。

 警備員がいるわけでもなく、通路が確保されているわけでもないので、通行人は思い思いに工事現場を歩いていた。しかも雨が降ったわけでもないのに盛られていた土はまさにドロドロ状態。かなりぬかるんだ地面を歩くなんて、筆者としては小学生時代以来の体験かもしれない。

 筆者はやや困ったのだが、まわりのインドの人たちは何食わぬ顔で歩いていた。このような工事現場の様子もまさにインド流なのかもしれない。ただ、通行人だけでなくオートバイなどもどんどん工事現場へ向け進んでいって立ち往生していた。工事現場直近までこなくとも、「通れなさそうだな」と思って引き返してもいいと思うのだが、そのまま直進してしまうのもインド流なのかもしれない。

 メイン・バザー・ロードは地方へ向け、そして地方からくる列車が発着するデリー中央駅に近いこともあり、東京でいえば上野のアメ横やその周辺の風情を感じる場所。通り沿いは旅行カバンやお土産を扱う商店やホテルが建ち並ぶまさに繁華街となっている。適度にインドらしい猥雑とした風景の場所なので外国人も立ち寄ったり、宿泊することも多いようで、デリー市内はお酒の販売が厳しいなか、バーなども多く営業している。

 つまり、今回紹介した道路工事現場のある場所は、ある意味で観光地でもあるのに、かなり雑な扱いになっているのに驚きながら、「これがインドなんだ」と妙に納得してしまった。

 撮影したときは工事が行われていなかったのだが、翌日現場へ行くと工事が行われており、インドらしい作業風景(ご想像におまかせします)に癒されることになった。そして、この工事はいったいいつ終わるのか、さらには工事が完了することはあるのかなど、さまざまな疑問が脳裏をよぎった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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