この記事をまとめると
■ルノーの人気車種「カングー」が新型となって日本に上陸した
■ライバルに「シトロエン・ベルランゴ」と「プジョー・リフター」が存在する
■フランス製のMPVということで3車種を比較した
話題の新型カングーとライバルを比較してみた
コロナ禍が落ち着いてきたとはいえ、いま、引き続き空前の大ブームになっているのがアウトドア、キャンプ、車中泊だ。そんななか、およそ14年ぶりにオールニューの新型となったルノー・カングーの登場で、人とはちょっと違うユーティリティカーを望む人達に愛される両側スライドドアを備えたフレンチ大容量ワゴンが、「プジョー・リフター」、「シトロエン・ベルランゴ」とともに出揃ったことになる。ここでは最新のカングーを軸に、3車を比較したみたい。なお、リフターとベルランゴの基本部分は同一だ。
まずはボディサイズ。カングーは全長4490×全幅1860×全高1810mm。ホイールベース2715mm。リフターとベルランゴはともに全長4405×全幅1850×全高1880mm。ホイールベース2785mm。全長ではカングーがやや長く、全幅は3車ほぼ同一。全高はカングーがグッと低いことになる。また、ホイールベースはリフターとベルランゴが長く、さらにリフターとベルランゴには全長4770×全幅1850×全高1870mm。ホイールベース2975mmの3列シート、7人乗りのロングボディが加わったところだ。つまり、現時点でロングボディ、3列シート、7人乗りモデルが選べるのはリフターとベルランゴだけということになる。
エクステリアデザインについては、カングーはルノー最新のアルカナなどとも共通する顔つきとボディ同色バンパーを備えるインテンスグレードとともに、日本市場専用の、おなじみダブルバックドア×ブラックバンパーとなるクレアティフグレードを用意する(祝)。
リフターとベルランゴのエクステリアデザインは基本的に変わりなく、いずれもアウトドアに似合うクロスオーバーテイストあるアピアランスとなる。とはいえ、アウトドアや悪路対応度で気になる最低地上高は、カングー164mm、ベルランゴ160mm、リフター180mmと違いがあり、リフターはその車名どおり、リフトアップされ、最低地上高に余裕があるのが特徴だ(FFだが)。
パワーユニットの違いにも注目だ。カングーは新たにルーテシアなどに積まれ、自動車専門家からも定評ある1.3リッター直4ガソリンターボ、131馬力/5000rpm、24.5kg-m/1600rpm、WLTCモード15.3km/Lユニットとともに、先代最後のリミテッドモデルに搭載されていたコモンレール式1.5リッター直4直噴ディーゼルターボ、116馬力/3750rpm、27.5kg-m/1750rpm、WLTCモード17.3km/Lの2種類が選べる(ミッションはともに2ペダルセミATの7速EDC)。
一方、リフターとベルランゴはともに1.5リッター直4ディーゼルターボ、130馬力/3750rpm、30.6kg-m/1750rpm。WLTCモード18.1km/L(ロングボディも同一。ミッションは8速AT)のディーゼルターボ1種類のパワーユニットとなる。