クラクションを鳴らしてくるオヤジだって昔はビビッてた……ハズ! 「坂道が怖い」「深夜の秘密特訓」MT免許取り立てあるある7つ (2/2ページ)

教習所で学んだことが通用しない! 駐車場でバックできない!

4)シフトアップ&ダウンのタイミングがつかめない

 シフトアップ&ダウンのタイミングは、教習所の教官によっても教え方が違いますし、さらにクルマごとの違いやドライバーのクセなど、運転する環境によっても変わります。取扱説明書にも、ならし運転時をのぞき「○○○回転でシフトアップ&ダウンしてください」とまでは記述されていないケースがほとんどです。非常に感覚的であり、頭で考え、理解したつもりでも、いざ実践となるとまったくうまくいかないものです。スムースにMT車を運転するようになるには「習うより、慣れろ」かもしれません。

5)リバースの入れ方がわからない

 大半のMT車は、クラッチを切り、シフトノブを「R」めがけて操作すればリバースギヤに入ります。しかし、一部のクルマ(とくに6速/7速MT車)は「シフトノブを下に押し込んでリバースに入れる」あるいは「シフトノブにあるロックリングを引き上げてからリバースに入れる」など、独得の操作方法を習得する必要があります。いずれも誤操作を防ぐための機構なので、これも「習うより慣れ」の問題といえそうです。

6)YouTubeの動画を観て練習(イメージトレーニング)する

 MT車の乗り方を文字にするとイメージがつきにくいけれど、YouTubeなどの動画(映像)であれば、教材として理想的です。プロ&アマを問わず、懇切丁寧に解説している動画も多く、自分の好みにあった動画を見つけられる確率も高いでしょう。また、基礎編や応用編など、1つのチャンネルでさまざまな動画を用意している場合もあるので、自宅でイメージトレーニングする際など、大いに活用したいところです。

7)秘密の特訓をする

「習うより、慣れろ」とはいうけれど、日常の運転では交通量が多く、緊張する……。こうなったら人気のない大きな駐車場や深夜、早朝など、ほかのクルマに迷惑が掛からない時間帯や場所を選んで秘密の特訓です。

 慣れないMT車でデートが決まったとき、必死で秘密の特訓をしたという方もいるはず。漫然と過ごしているとあっという間に時間が経っているものですが、人間、追い込まれると必死になります。短期間に、かつ確実にレベルアップするには、こういった「大事なイベント」を自らに課すことをオススメします。

まとめ:「エンスト」もいつか死語になるかも

 将来、電気自動車にもMT車が用意される……といったニュースを目にしたことがあるかもしれません。

 電気自動車のMT車……。果たしてどうなるのでしょうか。MT車の運転といってもあくまでも擬似的なもので、エンストしないようにクルマ側が最大限のアシスト機構満載でお迎えしてくれるはず。

 MT車が完全に絶滅してしまうのはまだまだ先のことかもしれませんが、この「ドライバーが主体となってクルマを操る」緊張感を味わえるうちに堪能してみてもいいかもしれません。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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