クラクションを鳴らしてくるオヤジだって昔はビビッてた……ハズ! 「坂道が怖い」「深夜の秘密特訓」MT免許取り立てあるある7つ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■MT車に憧れるクルマ好きは少なくないだろう

■しかしMT車の運転は初心者にとって難易度が高い

■そこで今回は「MT免許取り立てあるある」をピックアップ

手に汗握るMT車デビュー

 運転免許を取得後、はじめてMT車を運転するときの緊張感、いまだに覚えているという方、意外と多いのではないでしょうか。

 ようやく夢にまで見たクルマの運転、そしてMT車に乗れるという感動とはウラハラに、現実は残酷です。

 よほど生まれ持った天性の才能がない限り(やや大げさ?)、イメージどおりにクルマは動いてくれません。多かれ少なかれ、何かしらやらかすものです。

 おそらくはMT車経験者であれば1つは当てはまるであろう、あるあるなエピソードをまとめてみました。

1)エンストする

 運転したクルマにもよりますが、おそらくはかなりのドライバーがエンストを経験しているのではないでしょうか。これが交通量少なめの道路でエンストしたのであればまだいいのですが、国道などの主要道だと、背後のクルマから盛大にクラクションを鳴らされます。たとえ初心者マークをつけていたとしても容赦なしです。こうして、世の不条理さを知ることになるのです。

 そして、緊張すればするほど、おそるおそるクラッチをミートすることになり、またエンスト。にっちもさっちもいかなくなり、ここでMT車を諦めてしまう人もいるくらいです。でも大丈夫です。背後でクラクションをビービー鳴らしているおっちゃんだって、かつて同じ被害に遭っているのですから。

2)坂道発進が怖い

 多くの運転免許保有者が教習所でも習いましたよね、坂道発進。ゆっくりとサイドブレーキを解除しつつ、じわじわとクラッチをミートするあの技です。タイミングがずれたり、うっかり油断するとエンストするので意外と気が抜けません。クルマが下がりだしたらパニック状態。

 そんなわけで、最近のMT車には坂道発進をサポートしてくれる「ヒルスタートアシスト」といった親切な機構が装備されていたりします。その名のとおり「坂道発進をクルマが手助けしてくれる」のです。しかし、あくまでも「アシスト」であって、この機構が装備されているからといってエンストの心配がなくなる……というわけではないので注意が必要です。

3)半クラッチが長い&回転上げすぎ

 MT車乗りにとって、半クラッチが長い&エンジンの回転を上げすぎは、エンストと同じくらい屈辱的なミスです。車内はもちろんのこと、外にもエンジンがうなりを上げている音が丸聞こえですから。

 かつてポルシェにまつわる都市伝説のひとつに「納車してから帰宅するまでにクラッチがなくなった」というエピソードがあります。実際にはかなり尾ひれがついたエピソードではありますが、空冷エンジン時代のポルシェ911であれば、オルガン式ペダルと独得のクラッチミート、さらに80年半ばまでのモデルであれば「蜂蜜をスプーンでかき回す」などと表現されるシフトチェンジなど、多くのドライバーの苦労がやがて都市伝説となり、広まっていったことが想像できます。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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