この記事をまとめると
■信号機の後ろにシマシマの板がついていることがある
■正式名称は信号灯背面板で、ゼブラ板とも呼ばれている
■何の目的で装着されるのか、また最近見なくなった理由について解説
信号を見やすくするために装着されていた
最近は昭和ブームとやらで、さまざまなものに注目が集まっている。クルマ関係で言えば、旧車は代表格だろう。さらに交通関係にもあって、煙を出している機関車が描かれた鉄道横断注意の標識など、面白いものも多い。
そのなかで、最近見かけないのが、信号の後ろについているシマシマの板だ。現在でも探せばあるし、LEDの信号でも付いている例はある。あのシマシマの板の正式名称は信号灯背面板で、通称ゼブラ板とも呼ばれている。
法律的にも規定があって、道路交通法で「背面板を設ける場合にあっては、その図柄は幅一〇センチメートルのしま模様とし、その色彩は緑と白又は黄と黒とする」とされている。街中でよく見かけたのは緑と白だったが、黄色と黒というのは工業地帯などにあった。
装着の目的というか、効果は信号を見やすくするためで、クリアに見えるLED信号の普及によって減っているのはこのため。ルーツは終戦直後にあって、信号の性能があまりよくなく見えにかったのを解消するために付けられた。
光がレンズ部分に入り込むのを防いだり、シマシマの柄によって錯覚的によく見えるようになったりするなどの効果はあるが、メンテナンスが煩雑になったり、風を受けて倒れやすくなるため次第に減り、LED信号の登場が決定打となった。