緊張して乗ったら……アレ? 見た目がウソみたいに簡単に運転できる今どきスーパーカー4台 (2/2ページ)

日本代表スーパーカーも日常生活に使える快適さ

 姉妹車のアウディR8もまた同様だ。こちらはさらにナッパーレザーを使用したインテリアなどの演出で、ラグジュアリーな雰囲気が強くなる。自宅からオフィスへの往復に毎日使用してもまったく違和感を抱かない一台といえる。

 とはいえその運動性能は、3.7秒という0-100km/h加速や329km/hの最高速に象徴されるように(クーペV10パフォーマンスRWD)、世界の一線に並ぶ。自宅からオフィスへの日常から、目的地がサーキットへという非日常への切り替えも問題なく行えるパフォーマンスは素晴らしい。

 日本が誇るスーパースポーツ、NSXも間違いなくスーパーカーとして世界に対抗できる実力を持ちながら、日常的な使用にも抵抗なく使えるモデルだろう。それは初心者ドライバーでも、走り出し直後からの乗り心地の快適さを味わってもらえれば一目瞭然となるところ。

 スーパーカーとしては比較的長めのサスペンションストロークの恩恵で、路面の凹凸を巧みに吸収してくれるので、それが絶妙な乗り心地となって表れているのだ。もちろんボディの骨格そのものの作り込みも。大きく貢献している。

 ミッドに搭載されるエンジンは3.5リッターのV型6気筒ツインターボを核としたHV。低速域でもそのトルク感は十分すぎるほどで、これがイージーなドライブを可能とするひとつの理由にもなっている。前輪のトルク配分を最適に制御するツインモーターユニットは、アクセルオフ時にもトルクベクタリングを実現。安心してコーナリングを楽しめるというメリットは、入門用スーパーカーとしての資質としてはかなり大きなものだろう。

 NSXからのスーパーカーライフ。クルマを見つけるのはこれからますます難しくなるが、試してみる価値は十分にあるのではないか。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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