この記事をまとめると
■いまこそ復活してほしいクルマをピックアップ
■当時は尖りすぎたコンセプトで売れなかったクルマも最近は見直されている傾向にある
■スポーツカーの多くは近年受注停止になるほど人気が高いので大ヒットの可能性も秘めている
いまだからこそ復活してほしいクルマをピックアップ
どんなに人気があって売れていたとしても、時代の移り変わりとともに姿を消していくクルマがあるのは仕方のないことです。世に出るのがちょっと早すぎたのか、売れずに消えていくクルマもたくさんありました。
それでも、「時代は回る」と中島みゆきさんも歌っているように、そんなクルマたちのなかでも「いまならもっと多くの人に魅力を感じてもらえるかもしれない」、と思うクルマたちもあります。なので今回は、いま復活したら売れそうな絶版車をジャンル別に選んでみたいと思います。
まずは軽自動車。2022年に久しぶりに登場した軽EVの日産サクラ/三菱ekクロスEVが大ヒットしたのは記憶に新しいところですが、この路線はまだ需要があるのではと感じます。航続距離が180kmと短いので、メインとなるのは街なかでのチョイ乗り。それをわかって、納得して購入する人がこれほど多いとは意外だったという印象です。
そこで、復活してほしいのは2003年に市販の初の軽ハイブリッドカーとして登場した、スズキ・ツイン。これを軽EVとして生まれ変わらせたらどうでしょうか。全長2.7mほどの小ささで、ふたり乗りなのでほとんど“屋根のあるバイク”に近い感覚ですが、ちょっとそこまでの距離を元気に快適に走るには、これほどちょうどいいクルマはないでしょう。
ころんとしたデザインがまたキュートなので、サクラのクールビューティな雰囲気とは真逆で、アニメキャラクター的なデザインの軽EVがあったらウケるのではないかという予想もあります。小さいのでバッテリー容量はさらに小さくなる可能性もありますが、その分価格を抑えめにしてもらえたら、デザイン買いする人もいそうです。
続いてコンパクトカーでは、こんなにもスライドドア車が人気となる前の発売だったため、1代で消えてしまったプジョー1007。知る人ぞ知る、オシャレなスライドドア車のフレンチコンパクトです。
トールワゴン的な全高の高いボディで、4人乗りなので後席がありますが、ドアは左右にスライドドアが1枚ずつ。いまでは一度スライドドア車の便利さを味わってしまうと、次もスライドドアじゃないと……という人も増えているし、軽のスライドドア車だったけどコンパクトにステップアップしたいというときに、いまだとまだルーミー/トール/ジャスティかソリオくらいしか選択肢がないですよね。1007はカメレオンインテリアといって、自在に変えられる色や柄を多彩に用意しているのが楽しいクルマでした。
当時のパワートレインは1.4リッターと1.6リッターに5速ATでしたが、いまなら1.2リッターで十分に元気に走るし、208と同じようなオシャレなデザインで、できれば5人乗りにして復活させたら、人気が出そうな気がします。