なんと6速MTも選べる! BMWより正統派FRスポーツ新型「M2」が登場 (2/2ページ)

走りに特化した装備が満載

 同車では、ドライバーの好みにあわせて2パターンのセッティングが可能なM Driveも標準装備している。この装備は現行のM3やM5にも設定されているもので、エンジン、サスペンション、ステアリングやブレーキなど、好みのセッティングをステアリングに装備されるM1/M2ボタンにメモリーが可能だ。ボタンを押すことで瞬時に好みのセッティングを呼び出すことができる。

 M Modeでは、Road、Sport、Trackを選択でき、アシストや横滑り防止装置の介入度合い、メーターパネルやヘッドアップ・ディスプレイの表示を変更できる。足まわりにはMアダプティブ・サスペンションを標準装備しているので、スポーツ走行から街乗りまで快適かつ安定して走ることが可能だ。

 ボディ含め、ドライブトレインを構成する各種パーツには、アルミニウムを多用することで軽量化をはかり、運動性能を高めているのも同モデルの特徴のひとつ。また、Mハイ・パフォーマンス・モデルに相応しく、BMW2シリーズクーペをベースとしつつも、エンジンルーム内のストラット・ブレースの追加、フロント・アクスルおよびリヤ・アクスルへの補強を施している。ハイパワーなエンジンに負けない強靭なボディに仕立てられているのも「M」のクルマならでは。

 そして、ハードなサーキットでの走行を可能とするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスク、軽量化された6ポッドMコンパウンドブレーキを標準装備としている。安心して止まれるブレーキがあるからこそ思い切って踏んでいけるので、こういった装備にも隙がないのがMらしいところだ。

 コネクテッド機能である「BMWコネクテッド・ドライブ」や、いまや欠かせない最先端の「先進安全機能ドライビング・アシスト」、AIを用いた便利機能「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」、「Amazon Alexa」、「3年間の主要メインテナンス無償提供」などなど、標準モデルの多くに採用されている先進装備はすべて搭載されているので、突き詰められたスポーツモデルでありながらも、快適性は犠牲になっていないのもうれしいポイント。

 価格は、6速マニュアルモデルと8速ATモデルどちらも変わらず958万円となっている。予約受付はスタートしており、納車は本年4月から順次行われる予定だ。

 世界的に見てもかなり貴重なハイパフォーマンスコンパクトFRスポーツなので、予算に余裕のある走り好きは、乗り換え候補に選んでみてはいかがだろうか。


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