急速充電器を巡りドライバー同士の「小競り合い」が発生しまくり! BEVに乗るとやっぱり感じる「充電問題」とは (2/2ページ)

コネクターを勝手に引き抜かれる!?

 ここからが地味に肝心で、そうなるとどうなるか? まず単純に言って先客がいることが多いし、あたりを見回すと順番を待っているであろうクルマもちらほら。実際に待っているクルマが何台かいると、列を作っているわけではないので、空いた途端に殺到していがみ合いが発生したこともある。

 さらに初めて目の当たりにするとビックリというか、複雑な気持ちになるのが勝手に差し替えられるということ。充電時のウリ文句として「20分から30分ぐらいで充電は完了するのでお茶や買い物でもドーゾ」があって、たしかにそうすると充電している時間が潰せるのだが、問題はキッチリと充電完了時に戻ってくるわけではないということ。

 そこで最近増えているのが、完了したのを確認したら、待っていたクルマが横付けして前のクルマからコネクターを引き抜き、自車に差してこれまた買い物などでいなくなるというスパイラル。なんで勝手に……、と思いつつも文句は言えないし、早めに帰ってこないほうが悪いと言えば悪い。でも、勝手に抜くことはないじゃない、と胸中複雑。しかも、給電口のフタは開きっぱなしで、寂寥感すら漂ってくる。

 問題は単純に充電器の数が少ないことにあって、それゆえに殺伐としたコネクター争いが日常化しているのが、充電の現場最前線だ。車列を作って待つわけにもいかないし、電気供給うんぬん以前に、充電マナーの確立が必要だろう。たとえばガソリンスタンドで給油口にノズル差したまま、どっかに行っちゃった! はありえないだけに、今後どうするのか決めないといけないと思うが、なにをどうすればいいのかがわからないだけにモヤモヤするばかりだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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