この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2023に超小型BEVを手掛ける「EV-LAND」が出展
■ジンマのハイエンドモデルとジンマ・プロを展示した
■ジンマの車両本体価格は77万円から104万5000円
見た目以上の広さに驚き!
2月10~12日にインテックス大阪で開催された「第26回大阪オートメッセ2023」の6A号館奥で展開された「EVゾーン」には、超小型BEVの企画・販売を手掛けるEV-LANDが出展。三輪3人乗り乗用BEVの最新モデル「ジンマ」の上級グレード「ハイエンドモデル」を出品。また、「ジンマ・ハイエンドモデル」をベースとした1人乗り・最大積載量90kgのサイドドア付き商用モデル「ジンマ・プロ」を参考出品した。
「ジンマ」は側車付軽二輪車、「ジンマ・プロ」は原付ミニカーに区分されるため、車庫証明や車検は不要。操作系はバイクと同様のハンドルバータイプだが、普通自動車免許だけで運転でき、ヘルメットの装着も不要だ。
そして乗用モデルの「ジンマ」が持つ最大の特徴はやはり、大人3人が乗れること。
174cmの筆者が後席に座るには、運転席をやや前側にスライドさせる必要があるものの、頭上と肩まわりは見た目以上に余裕があり、3人乗車しても長時間でなければ快適に過ごせるだろう。オートメッセの会場でも、とくに家族連れの来場者から注目されており、車内へ乗り込む姿が多く見られた。
なおEV-LANDは過去にも3人乗り乗用BEVを発売しているが、「ジンマ」の前身にあたる「EVトゥクトゥク」に対し、「ハイエンドモデル」は駆動用バッテリーをリチウムポリマーからリン酸鉄リチウムイオンに変更し、航続距離を80±10kmから100~120kmに拡大。
充電方式もAC100Vに加えてAC200Vにも対応し、充電スポットの使用も可能にした。モーターの最高出力も1500Wから3000Wに倍増させ、動力性能を大幅に高めている。
なお、鉛バッテリーを用いる「スタンダードモデル」は航続距離が40~60kmで、AC100V充電のみ対応、最高出力は2200Wとなっているが、それでも街乗り用途には必要充分な性能だ。
さらに、中国での製造委託先を変更したことで、内外装のクオリティも大幅にアップしたという。
「ジンマ」の車両本体価格は「ハイエンドモデル」が104万5000円、「スタンダードモデル」が77万円で、取次店費用5万5000円が別途必要。オプションで巻き取り式のレインガード(3万3000円)が用意されているので、雨の日に乗る際や屋外保管する場合には装着するのがオススメだ。
なお、商用モデルの「ジンマ・プロ」に装着されていたサイドドアだが、本稿執筆時点では乗用モデルの「ジンマ」には設定されていないので、今後の追加設定に期待したい。