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クルマのヘッドレストを外した状態での運行は危険! なのに後席は「ヘッドレストなし」でも車検に通る謎 (1/2ページ)

クルマのヘッドレストを外した状態での運行は危険! なのに後席は「ヘッドレストなし」でも車検に通る謎

この記事をまとめると

■前席にはヘッドレストの装備が必須

■それに対して後席には決まりがない

■しかし後席のヘッドレストも取り外すべきではない

後席のヘッドレストについては保安基準の条件として定められていない

「ヘッドレストを外すと車検に通らない」と認識している人は多いのではないだろうか。車検に通らないということは保安基準を満たしていないということになる。

 果たして、ヘッドレストは保安基準によって必要な部品なのは事実だ。

 少なくとも、前席についてヘッドレスト別体型シートのクルマについてはヘッドレストを取り外した状態では車検に通らないし、日常的にヘッドレストを外しているのであれば保安基準を満たしていない状態で走行していることになる。

 なお、現行モデルであってもバケットタイプのシートを純正装着しているクルマがあるように、ヘッドレストは別体でなければ保安基準を満たさないというわけでもない。

 一方、リヤシートについてはヘッドレストの有無が保安基準の条件として定められていない。メーカーがラインオフした段階でヘッドレストが装備されていなくとも保安基準上は問題がないのだ。

 結論をいえば、後席ヘッドレストは装着されていなくとも車検には通る。

 しかし、今どきのクルマであれば全席にヘッドレストを備えていることが多い。それはヘッドレストが安全に役立つ機能部品だからだ。

 ヘッドレストの役割について、日常的には頭を支えてくれて長時間の乗車で首が疲れないためにある……と思っているかもしれないが、そう認識しているのであれば間違いだ。

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