この記事をまとめると
■東京オートサロン2023にて6代目インプレッサがお披露目
■いま判明している情報を解説
■歴代インプレッサについても振り返る
6代目はハッチバックのみ!? これまでの情報をご紹介
数多くのカスタムカーとともに『東京オートサロン2023』で注目を集めた新型インプレッサ。ショー展示車はまだプロトタイプではありましたが、主要諸元などはすでに公開されています。
まもなく登場が予定されている新型インプレッサはどんなクルマかを紹介していきましょう。
新型は2023年春以降に登場
スバルは1月に千葉県の幕張メッセで開催された『東京オートサロン2023』で6代目となる新型インプレッサの国内仕様(プロトタイプ)を発表しました。
北米仕様はすでに2022年11月に発表されていましたが、プロトタイプとはいえ国内仕様が公開されたため大きな話題を集めています。
ショーでお披露目された国内仕様とすでに発表された北米仕様でハンドル位置の違い以外に見た目の差を感じることはありません。ただ、5代目と比べてワイドに張り出したリヤフェンダーなど力強さが増しているのが印象的です。
先代までハッチバックをベースとしたクロスオーバーモデルのXVはインプレッサの発表後に新型が登場していましたが、車名をクロストレックと変更したモデルはすでに販売が開始されています。
クロストレックと車名が変更されたとはいえ、インプレッサのハッチバックをベースに全高が60〜100mmほど上げられSUV化しているところは変わりません。
また6代目からセダンは廃止されることになりました。それにともないハッチバックが「インプレッサスポーツ」から「インプレッサ」へと改められます。
新型インプレッサの主要諸元
現在までに公開された新型インプレッサのスペックや主要諸元をまとめてみました。
5代目と6代目のボディサイズを比較すると全長は変わらず、全幅はプラス5mm、全高は60〜100mmほど低くなっています。
また表には記していないですが新型の最低地上高は135mm。5代目は130mmだったので5mm高くなりました。
昨今、北米市場を重視しているモデルが新型となるたびにボディが拡大しているなか、インプレッサは新型も国内で扱いやすいサイズに留まっているのは嬉しいポイントです。
パワーユニット
東京オートサロンで公開されたプロトタイプに搭載されていたのは2リッター水平対向4気筒にモーターを組み合わせたe-BOXERエンジンでした。
エンジンのスペックや燃費性能などはまだ好評されていませんが、同じパワーユニットを搭載するひと足先に発表されたクロストレックはWLTCモード燃費が15.8km/L。
クロストレックより20kg以上軽い新型インプレッサの燃費は16km/Lあたりまで伸びるのではないでしょうか。
このパワーユニットにスバル自慢のリニアトロニックCVTが組み合わされます。
プラットフォーム
新型インプレッサは5代目に始めて採用され、レガシィアウトバックなどにも用いられているSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を引き続き使用しています。
※写真は5代目インプレッサ
ただ、ボディ全体の骨格部材を強固に組み立ててから、外板パネルを溶接するフルインナーフレームの構造化や構造用接着剤の塗布量を増やしてボディを強化。サスペンションの調整も行いました。
その結果、新型の操縦安定性が高まり快適な乗り心地が実現しているとスバルは説明しています。
インテリア
内装デザインは先に発表されたクロストレックと同様。液晶メーターの視認性もよく運転しやすいデザインを採用しました。
新型の内装で目を引くのがインパネ中央に配置される11.6インチのディスプレイ。レガシィアウトバックなどと同様の最新式インターフェイスに進化しています。
またシフトの操作性を高めるためセンターコンソールの位置を高くするなど使い勝手も向上。シートもクロストレックと同じで長距離ドライブ時にも疲れにくい設計を施しました。
ユーティリティ
ボディサイズが変わらないこともあり、新型の室内空間に大きな違いはありません。ただ、元々、後席まわりのスペースは十分あったインプレッサですので大人4人が快適に移動できる広さを備えています。
5代目のラゲッジ容量が340L(e-BOXER仕様)ですので、新型も同様のスペースを有していると思われます。
先進安全装備
新型に搭載される運転支援システム「アイサイト」はカメラの画角を約2倍に拡大し、フロントガラス中央部に単眼カメラ(広角)を増設したことなどで前方の視認性が大きく向上しています。
※写真はイメージ
また衝撃エネルギー吸収率を高めたSGPを採用したことと、衝突によるキャビンの変形防止を図る「新環状骨格構造ボディ」を備えたことで衝突安全性能も高まりました。
さらにステアリング操作に連動して進行方向の先を照射するステアリング連動ヘッドランプに加え、右左折時や駐車時に前側方を明るく照らすコーナリングランプを採用。夜間走行時の視認性向上に大きく貢献しています。