売れてないからってダメなわけじゃない!
従って一概に登録(軽自動車は届け出)台数で販売面の成功と失敗は決められないが、コロナ禍によって納期が遅れている今では、小型/普通車なら1カ月に6000台/1年間に7万2000台以上が登録されると大成功だ。ヤリスシリーズ、ルーミー、ライズ、フリードなどがそこに該当する。
そして1カ月に1500台/1年間に1万8000台に達していれば、販売の堅調な車種と考えて良い。マツダ2、フォレスター、スイフトなどが含まれる。
逆に1カ月の登録台数が800台/1年間に9600台を下まわると、不人気車の部類に入ってくる。2000年頃までは「1カ月の販売台数が1000台以下に下がると、いつ廃止されても不思議はない」といわれたが、今は不人気車の基準が下がった。
最近の国内販売を見ると、好調、あるいは堅調な車種は減り、1カ月に800台/1年間に9600台以下が増えた。セダンのカムリやスカイライン、スポーツカーのロードスターやBRZなどは、すべてこの中に含まれる。
そして1カ月に800台/1年間に9600台以下だから、魅力のない商品とはいえない。販売の好調な車種は、多くのユーザーが購入して使っているから優れた商品と判断できるが、売れていないからダメとは決められない。登録/届け出台数が少なくても優れた商品も存在する。そこが販売データを見る時の注意点だ。