寒冷地仕様がデフォルトのスバルに感激
翌朝、気温はマイナス2度。どうやら夜の間にもしっかりと雪が降ったようで、路面のいたるところが白くなっていました。
2日目、最初はフォレスターに乗って観光スポットを巡ります。
朝の車内は冷え切っていて、エンジン始動から室内が温かくなるまでは、冷たいシートに冷たいハンドルで寒さとの戦いです。そんなとき、役に立ってくれるのが「ステアリングヒーター」と「シートヒーター」です。多くのメーカーではオプションになる寒冷地仕様ですが、スバル車は基本的に全車に寒冷地仕様が標準装備となっているのは、さすが雪国に強いスバルって感じです。
ステアリングヒーターとシートヒーターのスイッチをオンに。すると間もなく、じわじわとステアリングとシートが温かくなります。さらにフォレスターには、リヤシートヒーターはもちろん、後部座席に座る人にも暖かい風を送ることができるように、前席下に後席へと温風を送るダクトも付いていました。
宿泊先を出発して初めに向かったのは、千里浜なぎさドライブウェイ。なんと日本では数少ない波打ち際の砂浜をクルマで走行することができるそう。悪路が得意と言ってもよい、2台のスバルで走行できたら楽しいこと間違いないと期待が大きくなります。
……楽しみにしていたのですが、雪と強風の影響もあり通行止めになっていました(泣)。記念に入り口で撮った写真がコチラ(笑)。今回は断念する結果となりました。
が、悔しいので、通行止めになっていない側道を少し走ってきました。千里浜なぎさドライブウェイとは違って砂浜ではありませんが、日本海を左手に雪道を走るというのもなかなかに気持ちいいものでした。
気を取り直して、続いては日本三名園のひとつである兼六園へとクルマを走らせます。天候は、雪が降ったり冷たい雨に変わったり、変化が激しくさまざまな路面状況でした。
そんな条件でもフォレスターの乗り心地は快適です。まずシートが大きく、さらにシートクッションも柔らかすぎず硬すぎずでちょうどよく、とてもしっくりきました。ステアリングは、レガシィ アウトバックに比べて少し重さを感じさせる仕様で、ハンドルフィールは地面からの情報が伝わりやすく、路面状況が掴みやすい印象を受けました。人によっては、この路面状況の伝達がダイレクトに伝わってくるぶんだけ疲れると感じることもあるかもしれませんが、私はこれも好印象でした。
兼六園に着く頃には、シンシンと雪が降っていました。この時期は、金沢の冬の風物詩にもなっている雪吊りを見ることができました。平日で雪が降り続いていることもあってか、人も少なく、独占して見ることができしました。なんて、贅沢なのだろう。
一面真っ白な雪で覆われ、池は白く凍りとても幻想的でした。3月中旬までこの景色を楽しむことができるそうです。
さぁ、最後は世界遺産の白川郷を目指します。ここからはまたレガシィ アウトバックに乗り換えました。
白川郷までの道のりは雪が積もっていることはもちろん、ところどころ雪が解けて濡れた路面も見られますが、好印象だった乾いた路面での感覚と変わることのない、安定した走り。
山に近づくにつれ道はアップダウンが続きますが、ブレーキをかけたときも不安なくしっかと減速していく感覚があり、安定した走りを披露してくれました。この安定した走りに貢献しているのが、スバルお得意の「シンメトリカルAWD」です。シンメトリカルAWDとは、クルマにかかる重量を4つのタイヤにバランスよくかけることで車体の揺れを抑え、4輪駆動の優れたトラクション性能と運動性能を発揮してくれます。
世界遺産にも認定されている白川郷は、日本の昔からの建物や文化、生活を見て体験することができ、日本国内だけでなく海外でも注目の観光スポットとなっています。
駐車場エリアから集落へ行くには、長い橋「であい橋」を渡ります。橋の中央から眺める大自然の景色はとても綺麗でした。
食べ歩きをするのも、観光スポットでの楽しみ。ということで、飛騨牛コロッケをいただきました。ジャガイモの甘味とお肉の旨味で美味しく、揚げたてなので冷えた体も温まります。
さあ、パワーをチャージしたところで帰りも長距離ドライブ。帰路ではレガシィ アウトバックとフォレスターを乗り比べながら東京に向かいましたが、どちらも快適で安心した走り。お気に入りの音楽を聴きながら、あっという間に東京へ到着です。
これまでに何度か雪道試乗を経験しましたが、今回の2台はこれまでに乗ったどのクルマよりも総合雪国性能が高く、雪道走行でも一番安心して運転することができました。雪国でも頼もしいクルマってステキです。
東京~金沢~白川郷~東京と、今回はかなりの長距離距を運転してきたのですが、クルマに対して不安を感じずに安心してリラックスして運転できたことで、運転に疲れを感じることもありませんでした。行きも帰りも約500kmをほぼ一気乗り、でした。
レガシィ アウトバックとフォレスターは、乗れば乗るほど、より好きになってもっと乗りたくなるクルマだと感じました。冬に雪の積もる地域の方や、ウインタースポーツが好きな方には、ぜひ一度スバルの総合雪国性能の高さを体感して欲しいと思うほど、レガシィ アウトバックとフォレスターの機能性の高さがわかるドライブとなりました。
そうそう、北陸の海の幸もおいしかったです。ごちそうさまでした。