人気なクルマに乗るには鋼の心が必要?
3)SNSやメールアドレスに知らない人から「売って!」と連絡が届く
まったく面識のない人からSNSのアカウントやメールアドレスなどに、いきなり「ずっと前から欲しかったので売ってください!」の熱烈アピールが届いたりします。そもそも売る気はぜんぜんないし、大多数のオーナーは目の前に札束を積まれたとしても1mmも動じません(多分)。
当然の流れとして、オーナーは丁重にお断りの返信をします。好きでもなんでもない、そもそも面識のない相手からいきなり「ずっと前から好きでした!」愛の告白をされ、素直に「ハイ」と答えるケースはレアでしょう。それと似たようなもの。両者にはあまりにも温度差がありすぎるのです。さらに厄介なのが、押しの一手とばかりに何度も何度も連絡してくるパターン。多くの場合、逆効果ですよ……。
4)マウントされる
ノーマル志向のオーナーであれば「自分のクルマのほうがコンディションがいい」と話相手からマウンティングされ、モディファイ志向のオーナーであれば「ここの部品はこうした方がいい」と勝手にアドバイスされた経験があるかもしれません。頼んでもいないのに自分の愛車を比較・批評されるのです。しかもなぜか上から見られることが多い気が。なぜ、どうしてだ?
このマウント合戦に巻き込まれると本当に面倒です。話題を逸らすなり、興味ありませんアピールをしたり……。同じ土俵にあがらず、スルーすることが1番の対処方です。
5)勝手に値踏みされる(売っちゃえば? と言われる)
国産車および輸入車を問わず、旧車・ネオクラシックカーに分類されるスポーツモデルの値上がりが顕著です。例えば、マツダRX-7(FD3S型)の中古車が1000万円近い価格で店頭に並ぶ光景を予測できた人がどれほどいるでしょうか(デビュー当時から知る筆者ももちろん予想できませんでした)。
つまり、この種のクルマを手放せば、コンディション次第で購入金額+整備費用の元が取れるくらいの買取り価格も不可能ではないのです。その事実を踏まえ、勝手に値踏みしてくる人がいます。現在の状況が永遠に続かないことは、みんな薄々気がついています。いつかはわからないけれど、遅かれ早かれ終わりの時期が訪れる。そこで「高く売れるうちに売っちゃえば?」とか言われるわけです。安心してください。売りませんから(笑)。
まとめ)現代のスポーツカー乗りに必要なのは、テクニックより鈍感力?
年代を問わず、スポーツカーに乗る以上「何らかのやせ我慢」が必要です。さらに、スマートに乗りこなすには相応のテクニックも必要でしょう。と同時に、スポーツカーに乗るということは、行く先々で注目を集めたり、好奇や嫉妬の目に晒される可能性が高いのです。これは華のあるスポーツカーに乗る者の宿命といえます。
街乗りすれば話かけられ、スマートフォンで撮影され、売ってください! と熱烈アピールされ……。案外疲れそうです。ひとつひとつ気にしていたら身がもちません。華麗に受け流し、スルーするのがいちばんです。現代のスポーツカー乗りに必要なのは、テクニックより鈍感力なのかもしれません。