この記事をまとめると
■交通事故の多くは交差点で起きている
■安全運転で欠かせないのは信号を守ること
■では信号がない交差点ではどうすればいいのか?
同条件であれば左方が優先
交通事故の半数は交差点で起きているといわれている。
交通死亡事故の発生箇所を警察庁の統計データから調べてみても、2021年の死亡事故件数2583件のうち1203件は交差点付近で起きている。2020年では2784件中1287件が交差点付近だ。
さらに車両対車両の死亡事故に限ると、965件中541件が交差点付近で発生している。安全運転のために常に気を抜いてはいけないが、とくに交差点は気を付けるべきポイントといえる。
安全運転で欠かせないのは赤青黄の信号を守ることだが、信号がない交差点ではどうすればいいのだろうか。
基本となるのは直進優先のルールだ。右左折するクルマ同士が交差点に進入する場合は左折が優先となる。
直進同士が交差点で出会った場合にはどう判断すればいいのだろうか。
一方に「一時停止」の標識や停止線がある場合は、当然ながら一時停止の標識がないほうの道路を走っているクルマが優先となる。優先道路を示す標識が設置されている場合は、標識に従えばいい。
いずれの道にも標識などがない場合は、センターラインが描かれているほうが優先というのが判断基準となる。道幅が広いほうが優先されるというのも基本ルールだ。
安全運転のためには、このような条件をフローチャートとして頭の中で整理しておいて、常に自分が優先なのか、待つべきなのかを判断する必要があるというわけだ。
では、信号がない交差点で、道幅も同じ程度で、いずれにも一時停止の標識などがない状況においては、どのように判断すればいいのだろうか。じつは、こうしたケースでも優先順位を判断できるようルールは定められている。
それが「左方優先」というものだ。