いいクルマでも売れない世知辛い世の中! デキはいいのに販売不振の残念な国産車4選 (2/2ページ)

一見地味だけど中身はかなり優秀!

コンパクトカー:スズキ・ソリオ

2020年の1カ月平均販売台数:約3470台

 中堅水準の売れ行きだが、ライバル車のトヨタ・ルーミーに比べると、登録台数は約38%に留まる。ところが両車を比べると、後席の座り心地と着座姿勢、乗り心地、走行安定性、静粛性、ノーマルエンジンの動力性能などは、いずれもソリオが優れている。

 ちなみにルーミーは、スーパーハイトワゴンを中心に急増する軽自動車の売れ行きにストップを掛けるため、短期間で開発された。そのために粗さが目立ち、登録台数の少ないソリオのほうが商品は洗練されている。ソリオとルーミーのように、商品力と売れ行きが明らかに逆転するケースは珍しい。

SUV:三菱エクリプスクロス

2020年の1カ月平均販売台数:約640台

 アウトランダーはPHEV専用車になったが、エクリプスクロスには直列4気筒1.5リッターターボも用意されている。

 エクリプスクロスのプラットフォームは、アウトランダーよりも世代が古いが、アクセル操作で車両の挙動や進行方向をコントロールする面白さを味わえる。運転感覚が素直で楽しい。18インチタイヤを装着する4WD・Gの価格は326万1500円と割安な設定だ。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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