新車の納期遅延に改善傾向! この先クルマを買うなら「条件が厳しくなる前」の年度末がオススメだった (2/2ページ)

年度末決算セールの特典を活用した購入がおすすめ

 平時でも1月で人気車ほど事実上の年度末決算セールは終わっていたのだから、非常事態ともいえるいまでは、すでにほぼクロージングに入っているといってもいいだろう。トヨタや日産、ホンダでは一部車種で深刻な納期遅延となるモデルも存在するが(受注停止車両もあるが)、そのほかのメーカーではおおむね3カ月ほどで納車可能という状況になっているようだ。そうはいってもすでに年度末商戦期間中には原則間に合わないタイミングとなっている。

 ただし、最近はディーラーによっては即納モデルの案内をしており、モデルにこだわらなければ、これらを狙って新車購入の検討は可能となっている。また、年度末決算セールで用意される、さまざまな購入特典の適用期間も“いまどき”となっているので、納車が2023年4月以降となっても、年度末決算セールの特典を利用することができるのである。たとえばスズキでは、残価設定ローンとなる「かえるプラン」の金利を2023年3月31日まで1.9%という特別低金利キャンペーンを実施している(一部適用除外車種あり)。すでにディーラーローンでも金利はじわじわと上がってきており、この低金利キャンペーンはかなり注目に値する。平時では「3月31日までに登録または届け出終了」などが条件となっていたが、今回は3月31日までに残価設定ローン利用の申し込みをした分は1.9%という金利が適用になっている。暫定的な支払内容で与信が通れば、納車が4月以降となっても確定納期に合わせて支払い条件を変更して特別低金利が適用されるのである。

 つまり、すでに今後受注を狙っていく商談については年度末決算セールの実績反映は難しいとしても、すでにその先、つまり夏商戦(6・7月)あたりまでの実績になることを期待して動き出しているのである。食料品などの日用品は価格値上げが頻繁に行われているが、新車は単純な値上げは日本車に限ってはほとんど行われていない。今後値上げが目立って行われなければ、コストアップ分は値引き額の引き締めで吸収されることになるだろうが、そのような企業努力も限界が近づいているとも聞く。近々新車に乗り換えようかなあと考えている人は、金利の引き上げ懸念も含め、たとえ納車が間に合わないとしても、是非年度末決算セールの特典を活用した新車購入を検討することをおすすめしたい。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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