世界で499人のみが味わえるアストンマーティン! なんと「DBS 770 アルティメット」は詳細公開前に完売!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アストンマーティンにDBSがラインアップされたのは1967年まで遡る

■2007年に第2世代DBSが誕生し、2018年には現行型となる第3世代DBSが誕生した

■3代目DBSの生産終了を目前に記念モデルとしてDBS 770 アルティメットが発売される

フラッグシップモデルとして2007年に復活したDBS

 アストンマーティンから、DBSの名を掲げるモデルが最初に誕生したのは1967年のことだ。この初代DBSは、それまでのDB6の後継車としての役割を担うもので、ボディは一気に現代的なスタイルへと進化。また、シャシーも新開発によるサスペンションを持つなど、きわめて革新的な成り立ちを持つモデルだった。

 パワーユニットは、当初は4リッターの直列6気筒を搭載していたが、後にそもそもの計画であった5.3リッターのV型8気筒を追加。ちなみにトータルで790台が生産されたとされる初代DBSのうち、1973年に生産された最後の70台は、高性能版のヴァンテージだ。

 DBSはそれからしばらくの間、アストンマーティンのモデルラインアップからその名前を消してしまうが、2007年になると、V12ヴァンキッシュの後継車として再びDBS V12が登場する。こちらはアルミニウム製のパネルを独自の接着工法で成型したモノコックや、軽量なカーボン素材の多用、さらには517馬力にまで強化された6リッターのV型12気筒エンジンなどが大きな話題だった。

 オープン仕様のヴォランテも、ラグジュアリーなGT(グランドツーリング)としてカスタマーの心を捉え、2012年に再びヴァンキッシュの名を掲げたニューモデルへとモデルチェンジされる。こちらは2018年まで生産が継続された。

 そして2018年に誕生したのが、この2代目ヴァンキッシュの後継車であり、またDBSの名を掲げるモデルとしては3世代目となる現代のDBS。正確にはデビュー時から2022年まではDBSスーパーレッジェーラと呼ばれ、2022年以降はシンプルにDBSがその正式な車名となった。

 ちなみに最初に与えられたサブネームのスーパーレッジェーラは、イタリアのカロッツェリア・ツーリング社が考案したボディの軽量製法の意で、もちろんアストンマーティンも、過去にDB4、DB5、DB6といったモデルで、このスーパーレッジェーラ製法を採用した経緯がある。

 ただし、この3代目DBSではそれは採用されていない。代わりにDB11をベースとしたボディは、軽量素材を効率的に採用しており、車重はDB11比では72kgも軽く仕上げることが可能になった。もちろんエアロダイナミクスもさらに改善され、さまざまなDBS独自のデバイスを採用することで当時のアストンマーティン車としては最大となるダウフォースを獲得することに成功した。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
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