600馬力のストリート仕様に再チューニング! R35に混じっても存在感バリバリの「R32GT-R」に惚れる!!

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2023では、平成初期の名車たちの勇姿も見られた

■なかでも気になったのがエンドレスのR32 GT-R

■パワーとストリートでの扱いやすさを見事に両立させていた

現代の技術で仕上げられたR32 GT-Rを発見!

 大阪オートメッセ2023には、旬のチューニングカーだけでなく、根強い人気を誇る平成初期の名車たちの勇姿も見られた。

 なかでも気になったのが、神戸のGT-R系チューナー、エンドレスが持ち込んだR32GT-R。R35のデモカーも2台展示されていたが、なぜ今R32なのか?

 話を伺うと、最近また第二世代GT-Rのユーザーが増えてきているとのこと。ただし、昔みたいにただパワーを求めるよりも、現状プラスαで、リコンディション、そしてきれいに仕上げる傾向があり、その一例としてこの個体をオートメッセの会場に並べたそうだ。

 このR32はもともとエンドレスのデモカーで、ゼロヨン&サーキット仕様だったが、現在は同店の常連ユーザーの手に渡り、ストリート仕様に手直し&アップデート。

 手を入れ直したのは、まずタービンで、HKSのGTIII-RSタービン(ツイン)をチョイス。エンジン本体もオーバーホール時に2.7リッター化し、点火系はスーパーファイヤーレーシングコイル プロで強化。

 低中速域のドライバビリティ向上を狙って、HKSの可変バルタイシステムVカムも入れて、600馬力以上のパワーとストリートでの扱いやすさを両立させているところが、今のRBチューンらしいところ。

 一方で、エンドレスオリジナルの大型サージタンクと90Φのシングルスロットル、そしてリヤの控えめなスポイラーが、ゼロヨン仕様の時代の面影として残っていて、独特の個性を放っている。

 細かいところでは、ボディカラーがNISMO R34GT-R Z-tuneのシルバーと同色だったり、前後のフェンダーが叩き出しによるワンオフのワイドフェンダーだったりするところにも、こだわりが(ホイールもじつは10.5J)。

 こうして見ると、R32GT-Rはけっして過去のクルマではなく、新しい技術を取り入れつつ、現役で走り続けているのがよくわかるし、トップチューナーもRBチューンに対するモチベーションを維持し続けていることが伝わってくるはずだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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