ジムニー乗りってこんなの好きでしょ! 派手じゃないけどツボを見事に押さえたカスタムに脱帽

この記事をまとめると

■派手さはないのにどことなくお洒落なカスタムが施されたジムニーを見つけた

■ツボを押さえたエクステリアはもちろんのことインテリアにも工夫が凝らされている

■ミニマルなアイテムで気取らず気張らない、そんなジムニー乗りのリアルな姿を見た

ドレスアップはライトでも機能性には妥協しない

 よく見ると、ウインドウやフォグランプガード、サイドマーカーやドアパネルにまでクロームでドレスアップされていて、何となくお洒落。オンライン通販でイージーに入手できて両面テープで貼り付けるだけのパーツのみで仕上げた、ライトなドレスアップ感覚の外観だ。

 が、ルーフラックは高さを抑えつつ積める面積を目いっぱいにとったライノラックという本格ぶりで、同じくライノラック製のサイドオーニングも小さな車体で目いっぱいロングなタイプを積んでいる。

 しかもデイトナのホイールが示す通り、走りの色気も忘れていない。

 そんなライトなようでツボをおさえたこちらのジムニー、ハイエースやキャラバンといったワンボックスのカスタム&ドレスアップパーツ製作で知られる「ハーツカーパーツブランド」が仕上げたデモカーだ。

 その核心はインテリアにある。まずドア開口部とリヤの荷室開口部に、マジックテープで貼り付けられる、しかもマグネット開閉式の防虫ネットを装着しているのだ。専用設計なので開口部のサイズにピタリとスキなく沿うため、虫の進入を防ぐのはもちろん、センターのマグネットによる合わせ目をかき分ければ、乗員の出入りも荷物などの出し入れも至極簡単。ファスナー式のように両手を使う必要がない。

 しかも、両サイドはファスナーになっているので、大きく開いておきたい時は巻き取って上に束ねておくことも可能。

 加えて車内には、レザーシート風の前席シートカバーもさることながら、シートを全倒した際にセンターコンソール付近の隙間を埋めるフラットセンタークッションが備わっている。これがかなりの優れもので、フロア面まで届く脚部があるため、体重をかけても傾いたりしない。

 つまり、これから暖かくなる季節、サイドオーニングを広げて防虫ネットで囲われた車内空間を確保したら、風通しよく外界とユルく繋がった、まったくもってテント要らずの超ミニマムなキャンプが可能になる。

 機能性は妥協なく追及したいけど、本格派ぶるのも大袈裟なのも疲れちゃうので、ミニマルなアイテムで気取らず気張らない、「何の変哲も無さ」をむしろ志向する。そんなノームコア(究極の普通)なカスタムこそ、ツルシのまま乗られることは少ないジムニー・オーナーのリアルにして主流派、なのかもしれない。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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ランニング
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