この記事をまとめると
■アルファロメオ・トナーレに新グレード「ヴェローチェ」が追加された
■ヴェローチェ専用の内外装も設定
■ベースグレードのTiよりもスタイリッシュで上質さを表現
走りへの情熱と上質な内装を身にまとった新グレード
先日、アルファロメオの第二のSUVとして日本デビューを果たしたトナーレ。扱いやすいサイズ感とシャシー強化による爽快な走りを実現しながらも、マイルドハイブリッドシステムで好燃費を実現したミドルサイズSUVである。
そんなアルファロメオ・トナーレに新たなグレード「ヴェローチェ」が追加されることになった。
「ヴェローチェ」というグレードは、ジュリアやステルヴィオにも設定されているもので、ベースグレードよりもスポーティな仕様となっているのが特徴だ。トナーレの「ヴェローチェ」でもそれは同様で、「Ti」よりも上質でスポーティな装備が与えられている。
エクステリアは、フロントグリルとサイドスカート、そしてリヤバンパーをダーク加飾し、さらにグロスブラックのウィンドウモールディングで全体を引き締めた、スポーティな佇まいが特徴だ。また、「Ti」には設定されていないリヤプライバシーガラスが装備されるのもうれしいポイント。
そのほか、赤色に塗装されたブレーキキャリパーと、20インチの5ホールシルバーアルミホイールを装着してスポーティさを演出。とくに20インチホイールは、アルファロメオの伝統的デザインであるデレフォンダイヤルをベースに現代的にアレンジしたものとなっている。トナーレはボディラインにも随所に往年の名車をモチーフにしたラインを取り入れた伝統を継承するモデルであるが、ここでもそれを感じさせてくれる。
走りの面では、KONIと共同開発した電子制御サスペンションの標準装備がトピックだ。ドライブモードセレクトシステム「アルファD.N.A」のロータリースイッチ中央にあるボタンを押すことで、ダンパーの減衰力をソフトもしくはハードに切り替えることが可能。悪路でのスムーズな走りから舗装路でのダイナミックな走りまで、アルファロメオらしさを存分に味わうことができる。
インテリアでは、「Ti」になかったパドルシフトの採用で、より手軽にマニュアルシフトを楽しめるようになったのがポイント。そのほか、ブラックナチュラルレザーの8ウェイ電動パワーシート(シートヒーターとベンチレーション付き)や前席パワーランバーサポート、アルミニウムスポーツペダル、ステアリングヒーター、スポーツレザーステアリング、14スピーカー・465Wアンプのハーマン・カードンプレミアムオーディオシステムなどにより、上質な室内空間を作り上げている。
ここまでは、「ヴェローチェ」にしか設定されない内外装を紹介してきたが、1.5リッター直4ガソリンターボエンジン+48Vマイルドハイブリッドのドライブトレインや、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどの安全運転支援機能はTiと同様になっている。
数々の上質でスポーティな装備が与えられた「ヴェローチェ」の価格は589万円。
新グレードとして追加された「ヴェローチェ」の登場により、ブランドに根付いているスポーティさと上質さがより鮮明となったトナーレ。この「ヴェローチェ」こそ、トナーレの本命グレードといえそうだ。