特別賞は二輪レース期待の若手が受賞
また、このアワードには特別賞もある。今回はロードレース世界選手権のMoto2クラスで2年目のシーズンを迎えた小椋藍選手(21)となった。こちらの選出理由は以下だ。
「シーズンを通じて、日本のレースファンを熱狂させた。2022年は、過去最多の20戦が開催された。小椋は、3勝を含む7回の表彰台に立つ素晴らしい走りで、何度もランク首位に浮上し、最終戦バレンシアGPまでチャンピオン争いを繰り広げた。その中でも終盤の2戦は、積極的な走りを見せ、2戦連続で転倒しタイトルは逃したが、「チャンピオンになりたい」という強い気持ちを感じさせる熱い走りだった。また、3年ぶりに開催された日本GPでは、日本のレースファンの期待に応えて、見事、優勝を達成した」
ちなみに過去の受賞歴を見ると、アワードにはタイヤメーカーであったりクルマであったり、特別賞も同じくタイヤメーカーや支援団体であったりサプライヤーであったりとさまざま。レースに関わるすべての団体や個人が対象となっているのだ。
要は、各レースなどでいかにフォトジェニックで、写真家の写心をくすぐる存在であるかで決定しているので、好成績を残せばいいというものではない。競技スタイルや、立ち振る舞いが写真家にとって魅力的であり、常に話題や撮影機会を提供してくれということも重要で、“いかに「アツく」してくれるか”という視点で選ばれているという。そのほか、人として紳士的であるかなど人間性も評価の対象だそう。
ちなみに、今回紹介したJRPA所属のカメラマンが撮影したレースシーンのなかから、珠玉の名作が揃った写真展「COMPETITION」の東京会場がキヤノンギャラリー銀座にて2月18日(土)まで開催されている。開催時間は、10:30〜18:30(日・月・祝 は休館日)となっており、入場無料だ。
東京のあとは2023年の6月20日(火)~7月1日(土)の期間でキヤノンギャラリー大阪でも開催される。会場時間は10:00~18:00(日・月・祝 休館日)だ。
現場を知り尽くしたプロが撮影した迫力満点な作品を間近で見れるチャンスなので、クルマやバイク、レースが好きな人は是非足を運んでみて欲しい。