当時の雰囲気を色濃く残してレストア
学生たちの技術でバッチリとレストアされたトヨペットコロナハードトップですが、やみくもに新しくするだけでなく、オリジナルな部分や当時の雰囲気はしっかりと残していく工夫も施されています。
メッキ部分は新品パーツや新規作成を出来るだけ少なくして、磨きや塗装で復活させる方向性でレストア。カタログに採用されていた写真に近づけるため、ホワイトリボンタイヤを採用しました。
当時の純正カラーとして採用されていたのはビーナスゴールドメタリック。このカラーに近い現行車採用のカラーとして選ばれたのはブラスゴールドメタリック。ヤリスクロスなどに使用されているカラーです。現行車のカラーと言っても全体的な雰囲気にとてもマッチしていて、言われるまで気が付かないほど馴染んでいます。
当時のカタログも車内に展示されていて、レストアされた個体を見比べることができます。
学生たちに教えてくれたトヨペットコロナハードトップという先生
ボンネット内や内装もしっかりとキレイにレストアされていて、処分が検討されていた個体とは思えないほどキレイに蘇っていました。学生たちの苦労が伝わってくる1台です。レストアした学生たちよりも歳上となるトヨペットコロナハードトップですが、この個体は今後の自動車整備を担う学生たちに、身体を張ってレストアを教えてくれた先生とも言える存在なのではないでしょうか。