電気うんぬんもだけど見た目がオシャレ! 大型商用車だけど遊びに使えそうな「ELEMO-L」の中身 (2/2ページ)

広いラゲッジはレジャーやアウトドアにも最適!

 そんなHWエレクトロですが、東京オートサロンで企業だけでなくクルマ好きの目を引くモデルを発表しました。これまでの小型サイズから、一気にスケールアップしたEVトラック「ELEMO-L」は、全長5457×全幅1850×全高2045mmの堂々としたコマーシャルトラック。荷室のフロアは長さ2890×幅1330×高1265mmと、これまた宅配便でも重宝しそうな容量といえるでしょう。ちなみに、2名乗車を含めた最大積載量は1250kgですから、大型バイクを2台積んだとしても余裕が残るわけです。そして、EVなら気になる1回充電あたりの航続距離も270kmと必要十分なもの。急速充電なら30分で30~80%を補い、フル充電は8時間とされています。

 また、アルミフレームによる基本骨格や、樹脂パネルの多用による軽量化というのもクルマ好きとしては見逃せないポイント。一方で、こうしたマテリアルは再生可能だったりするので、うるさい環境派だって納得です。それでいて、足まわりはオーストリアでトラックや作業機を作っている「マグナ・シュタイヤー社」による設計だそうですから、走りのパフォーマンスにも不満が出ることはなさそうです。

 もっとも、ELEMO-Lの注目すべきポイントはEVとしてのスペックはもとより、そのユーティリティの高さではないでしょうか。ご覧のとおり、観音開きのリヤドアに加え跳ね上げ式サイドドアなど(架装は生産時に変更の可能性あり)、前述のとおりバイクやジェットスキーのトランスポーターなど使い勝手はじつによさそう。もちろん、アウトドアグッズを満載して、フィールドライフを堪能するというアイディアだっていけそうです。

 なにしろ、ゼロCO2ですから環境保護に熱心なユーザーだって安心! 外部への電源供給も可能なので、キャンプ地でTVゲームや星空の下でBDシアターを楽しむなんてことも手軽にいけちゃうわけです。これまで、重たいジェネレーターを運んでいたヘビーキャンパーなどには嬉しいニュースとなるのではないでしょうか。

 また、HWエレクトロ社自らもアピールしていますが、シンプルで広大な荷室を巨大なキャンパスと捉え、オーナーの世界観を表現したペイントなどを施すというのも楽しそう。自然回帰派のアーティストなんかにはもってこいなトラックに違いありません。

 いまのところ、ELEMO-Lの直接的なライバルになりうるクルマは見当たりません。つまり、使い始めさえすればファーストランナーとなること間違いないわけで、オリジナルの荷台パネルなんかと組み合わせたら、とびきり目立つこと想像に難くありません。ぜひ、EV商用車という新鮮なジャンルで、ご自身のアイディアを花開かせてみてはいかがでしょう。


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